通常つかわれるボトックスの量というTripin Chopade提供の表が前回紹介した片側顔面痙攣の治療に関する文献の付表に収載されています。今日はこれを翻訳して収載します。私の使う注射量もこの範囲ですが、この表のように口角辺りは眼周囲に比べて意図的に少なくしないと表情が安定しません。
::
ボトキシン注射の投与とスケジューリング
オナボツリヌス神経毒Aの通常の用量は10〜36Uです。3〜6か月の間隔でスケジュールされた反復注射が必要です。一部の医師は、持続的な効果が異なるため、6〜20週間の範囲の柔軟な投与間隔を好みます。ボトックス注射後の症状の改善は、注射後3〜6日で明らかであり、2週間後にピークに達します(下表を参照)。Onabotulinum Neurotoxin A投与)。[16]
筋名 注射部位数 注射量 総量の範囲の順に記載しています。
眼輪筋 3-6か所/眼 2.5-5単位/部位 5-30単位
鼻根筋Procerus 1か所/眼 4単位 2.5-7単位
頤筋Mentalis 1か所/側 4単位 2.5-5単位
広頸筋Platysma 1-2~6か所/側 10単位 5-20単位
口輪筋 4-6か所 2単位 1.75-7.5単位
口角下制筋 1か所 1-2単位 2.5-6単位
コメント