自由が丘清澤眼科にてボトックス投与を受けておいでの患者さんにはすでにお伝え済みの事柄とは思いますが、「ボトックス治療後に注意点について」というグラクソ社作成のハンドアウトがありました。追記事項を足して採録してみます。
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眼瞼けいれん、片側顔面けいれんでボトックスを使用された患者様へ
ボトックス治療後の注意点について
① 注射当日は注射部位をもまないように注意してください。
(注射液が拡がるのを防ぐため)(清澤追記:私の医院では助手の看護師が目視にて出血しそうな部位の圧迫止血をします。)
② 注射当日はなるべく洗顔を避けてください。夕方の入浴は構いませんが、入浴の際に顔面を触ったり拭いたりするのは最低限にしてください。(注射液が必要以上に拡散してしまうおそれがあるため)(清澤追記:拡散して広がると眼瞼下垂や複視など副作用を起こす可能性が増します。)
③ 皮下出血が見られたら、座った状態でハンカチの上から数分以上圧迫して止血してください。(まぶたの周りは出血が広がりやすいため。ただし、皮下出血があっても治療効果に差はありません)(清澤追記:皮下出血は皮下の血管損傷があることを意味します。即時に圧迫して止血しないと青い血の染まりが増え広がります。)
④ 注射直後に体調不良が生じていなければ帰宅後の安静は不要です。
⑤ 治療当日には、ほとんど効果は現れません。(通常では、2~3日してから、徐々に効果が現れてきます)(清澤追記:注射直後に眼が開けるという方がたまにいます。私はその場合にはボトックス効果よりも知覚トリックの効果が短時間で出ているのかと考えます。)
⑥ このお薬の効果は通常3~4ヵ月持続しますが、時間が経つにつれて徐々に効果は消失します。ボトックスを再投与することで同様の効果が期待できます。(清澤追記:8週間を超えないと追加投与は禁止されています。一定の間隔でボトックスを打つというよりも各自が注射を希望する時期が来たら電話で注射を申し込まれたら良いでしょう。)
その他、気になる症状がございましたら、担当の医師にご相談ください。
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