大庭紀雄、丹沢恵一(平成医療短期大)の原典で読む神経眼科シリーズから。今回は私も興味を持って居る疾患が眼瞼痙攣です。私の眼科医としての歴史はボトックス登場以後ということになります。
原発性眼瞼痙攣の病因は大脳基底核の異常が想定され、ジストニーという病態生理学的概念が導入された。1980年代に開発されたA型ボツリヌス注射療法が診療現場で応用されている。様々な病名が使用されるが、用語の定義には行近問題を含む。
1:1971年Duke-Elderは顔面けいれんを、myopimia of orbicularis(眼瞼ミオキミア)、眼瞼クローヌス、眼瞼痙攣の3項目に分けた。
Ⅱ:TalkowのKloniache Kampfeder Augenlider:1870年グルジアのトリビシ陸軍病院。図はなく詳しい徴候の所見あり。
Ⅲ:Meige: Convulsion Faciale Bilaterale et]Mediane:フランス1910年論文刊行、1902から興味を持った。文献24件。総説風の論述で、各種の病型が文献に明記されたことを記載した。眼輪筋の賦随意運動によって閉瞼を余儀なく察るだけでなく、眉間、鼻、口唇を連ねる顔面の正中線に沿って広く痙攣が両側性に起こるという特徴を記載、10例。エポニムは1972年ジョージ・ポールソン
Ⅳ:2つの古典的論文には図示によるデータがないが、症状や徴候の医術は詳しい。1980年代初頭にMeige syndromeといった病名が現れた。スコットがボトックスを発明しその利用が広まった。
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