全身病と眼

[No.2994] 甲状腺眼症治療用IGF-1R阻害剤テッペーザ製造販売承認取得:

清澤のコメント:アムジェン社の担当者の方が「甲状腺眼症治療用IGF-1R阻害剤テッペーザ製造販売承認取得のご案内」のパンフレットを持ってお訪ねくださいました。今後は、甲状腺眼症(バセドー病)の治療が全く新しい時代に入ることが期待されます。::

アムジェン株式会社は、活動性甲状腺眼症(aTED)に対する治療薬「テッペーザ®」(一般名:テプロツムマブ)の製造販売承認を日本で取得したことを発表しました。テッペーザは、IGF-1(インスリン様成長因子-1)受容体を阻害することで、甲状腺眼症に伴う外眼筋や眼窩内脂肪の肥大と炎症を抑え、眼球突出や複視などの症状を改善する効果が期待されます。この承認は、OPTIC-J試験の肯定的な結果に基づくもので、24週時点でテッペーザ投与群の89%において眼球突出の改善が確認されました。テッペーザは、日本で希少疾病用医薬品に指定されており、甲状腺眼症患者の生活の質(QOL)の向上に貢献することが期待されています。

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