[No.3069] 高橋明君　ご逝去　カザルス　鳥の歌

同級生の友人で有った高橋明君が、自分で建設作業をしていたログハウスの屋根から転落して急死した、との知らせをいただきました。母校医学部脳外科で血管内手術の道を究め、脳硬膜動静脈奇形の治療などにも卓越しておられました。血管内手術科教授に就くも、定年を前に数年を残して退官し、音楽大学に入学しなおすという思い切った舵を切る道を歩んだ君でした。東京地区の同級会を音楽大学の近くで設定し、その前には参加者に音楽大学構内を案内してくれたりもされました。ほかの回の同級会には一度ならず大きなチェロを持ち込んで演奏してくれたりもしました。中でもこの「カザルス：鳥の歌」を聞かせてくれたのを思い出します。人に少しでも演奏を聞いてもらいたいという事でしたから、南砂町で当時私が運営していた医院にお招きして、土曜の診療終了後に2時間ほどの独演会をバックヤードで行っていただいたのも深い思い出です。独演会の日には、お誘いした夕飯も食べずに自分で運転して次の予定に向かって去って行ったことも思い出します。この鳥の歌を聴きながら、彼の冥福をお祈りいたします。