第6回TAMA Ophthalmic Semina-(2025年2月15日(土)ホテル日航立川)を聞いてきました。いずれも、私のまとまりのないメモとなってしまい各演者に申し訳ありませんが、その印象メモを記載してみます。
【特別講演I】『新生血管型加齢黄斑変性の新ガイドラインを読み解く』
演者:安川カ)先生(名古屋市立大学大学院医学研究科–視覚科学教授)
清澤の印象録:
日眼会誌に掲載された新しいAMD治療のガイドラインの要点を説明された。
変遷:⓵、AMDは50歳以上の失明原因の4位である。2007年の抗VEGFの出現で様相が変わった、②パキコロイド疾患との関連に気付かれた。
予防:片眼発祥の場合他眼への発症を予防したい。ドル–ゼンを63ミクロン以下と125ミクロン以下に分けた。大きいものは5年後に18.3%で反対眼に起きる。禁煙(オッズ比2-3倍)とサプリメント(ルテインとゼアキサンチン)が必要。遮光眼鏡も有効。
名称の変更:大型ドルーゼンか網膜下ドルーゼンが有れば中期とする。新生血管型AMDという語が旧称の滲出型に対して作られた、1型(赤い隆起病変)、Ⅱ型(色素上皮の上にある)、Ⅲ型(RAP)を分ける。E)で年齢を撤廃した。パキコロイドにはPDTを行ってよい。アフリベルセプトも使用可。3次ケアはロービジョンケアのことである。
【特別講演Ⅱ】
『低侵襲を意識した眼腫瘍の外科的治療」後藤 浩先生(東京医科大学臨床医学系眼科学分野 主任教授)
清澤の印象録:低侵襲の医療が求められるが、腫瘍治療ではそうも言っていられない。自験例では3割が悪性(リンフォーマが多い)で、7割は良性だった。
- 眼窩腫瘍:耳下側で血管起源なら取り易い。
- 眼瞼腫瘍:良性と悪性を分け、悪性ではフラップを作って形成する。殊に眼瞼後葉再建が重要。眼瞼脂腺腫、基底細胞がん、悪性結膜腫瘍(サーモンピンク色のマルトリンパ腫を含む。)、結膜扁平上皮腫、メラノーマ(所属リンパ節へ再発しやすい。PETの利用)などで実例を挙げて説明された。
【特別講演Ⅲ】『緑内障診療ガイドラインに基づく緑内障の薬物治療』富田剛司先生
(井上眼科病院:顧問)
清澤の印象メモ:
キサラタンからプロスタグランジン系更に合剤へと変わってきている。ロングアクティング化した。アイファガンやグラナテックも登場した。2015年にはエイベリスも登場した。ベータ+の合剤からブリモニジン合剤も出た。アドヒアランスに影響する因子を考える。プロスタノイド受容体関連薬を使う。アドヒアランスを考慮して眼圧下降効果と副作用を総合的に効力して処方してゆく。
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