清澤のコメント:強度近視は、マイナス6.0Dよりも強い近視で、加齢とともに脈絡網膜萎縮により視力が失われることのある疾患です。(図は強度近視の眼底で、黄斑部の萎縮や出血が写っています。)これは強度近視に関連する遺伝子の検査を市民に提供するというビジネスのようです。個々の報告書ではどの遺伝子が現れていたかは報告されないそうです。「本検査は医療行為に該当するものではない。本検査により得られる情報は、医師による診断に置き換えられるものでも、補充するものでもない。」ということを理解して調べてみるならば、使用が可能なものであるかもしれません。興味のある方は医院にご相談ください。
――――提供されたパンフレットの抜粋――――
良心から受け継がれる遺伝は近視の原因の一つ。このキットでは近視に関わる様々な遺伝子を解析して、遺伝的に近視になる可能性の高さ(遺伝リスク)が教えてもらえるそうです。
サンプルの採取方法:キット内の綿棒で頬の内側をこすって検体を採取する。
判定結果:20歳の時点で近視ではない日本人の遺伝リスクと比較した5段階での判定結果をお知らせしますとのこと。(個々の遺伝子の解析結果は開示していないそうです。)
利用の流れ:
- 遺伝子検査申込書 兼 同意書に必要事項を記入。
- 自身(または保護者)が、綿棒で頬の内側を約1分ずつこすって、検体を採取。
- 記入した書類と採取済み検体を横浜近視予防研究所株式会社宛に郵送
- 遺伝子解析施設にて遺伝子の解析・遺伝リスクの判定
- 約4週間後、結果の報告が自宅に到着する。
注意:
・本検査は医療行為に該当するものではない。
・本検査により得られる情報は、医師による診断に置き換えられるものでも、補充するものでもない。
・医師等の指導があるときは当該指導に従ってください。
・未成年の方が本検査を実施する場合は、保護者の方の同意が必要。(保護者の方の同意が確認できない場合は、検査を実施しない)
「近視遺伝子チェック」は消費者向け遺伝子検査です:とのこと
この検査の根拠とされる文献は以下の通り:
DOI: http://doi.org/10.1016/j.ophtha.2020.05.014
コメント