眼瞼疾患

[No.1904] 上眼瞼の皮膚裂傷の創傷処置

手拳による打撲で、上眼瞼を水平方向に割線に沿って1センチほどの裂傷です。右の瞼に腫れがあって、多少の眼瞼下垂が有り、皮下血種を疑います。幸い、瞼の縁や涙小管にはかかってはいません。眼球運動制限なし。眼窩骨折もなさそう。視力も良く眼球破裂など眼球自体の損傷もなさそうです。消毒の上、6-0シルクで中央を一針縫合しました。手拳で殴打されたとのことで、衝撃による合併症が心配されますが、一般的には、切開後の合併症としては、以下のようなものが挙げられます1

  • 出血
  • 感染
  • 眼瞼下垂
  • 眼瞼外反症

手術後の経過観察が必要です。もし、何か異常を感じられた場合は、すぐに医師にご相談ください。

メルマガ登録
 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. こころのケアで目の疲れや痛みに向き合う ― 臨床心理学的カウンセリングの方法

  2. 「ビジュアルスノウ症候群」に対する新しい神経調節治療の臨床研究

  3. 医師としての「最後の夜」──研修の日々を超えて;エッセーの紹介