皮膚にできる感染症にトビヒ(『とびひ』『伝染性膿痂疹』)が有ります。小児の腕や足に元の病巣があり、そこを掻把した指で顔に触れば、似たものが瞼にも発生し得ます。英語ではこれをimpetigoと呼びます。この病変は一見、帯状疱疹に似た変化です。分布などに差がありますが、その鑑別には注意が必要でしょう。
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原因: とびひは、黄色ブドウ球菌や溶連菌などが感染源となる細菌感染症です。感染は、傷口から侵入することが多いです。
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症状: とびひは、水ぶくれやかさぶたができる皮膚病で、症状によって水疱性膿痂疹と痂皮性膿痂疹に分類されます。水疱性膿痂疹は、水ぶくれができ、痒みを伴います。痂皮性膿痂疹は、かさぶたができ、痛みを伴います。
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鑑別: とびひは、水疱瘡、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹、虫刺されなどと鑑別が必要です。
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治療: とびひの治療は、抗菌薬を使用することが一般的です。また、症状に応じて、ステロイド外用剤や抗ヒスタミン薬を併用することもあります。治療は、医療機関で行うことが基本です。
- 参考になるページ:
- 『とびひ』『伝染性膿痂疹』の症状・治療法【症例画像】|田辺三菱製薬|ヒフノコトサイト (mt-pharma.co.jp)
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