眼瞼疾患

[No.1954] 下瞼の睫毛領域を含む疣について:

下瞼の睫毛列に掛かる乳頭状の眼瞼腫瘍について、考えられる病名と生検検査の必要性について説明します。下瞼の睫毛列に掛かる乳頭状の眼瞼腫瘍には、良性と悪性があります。良性の場合は、母斑、霰粒腫、脂漏性角化症などが考えられます。一方、悪性の場合は、基底細胞癌、脂腺癌、扁平上皮癌などが考えられます 12

生検検査は局所麻酔をしたうえで腫瘍(疣)を切り取る検査です。美容目的よりも、眼瞼腫瘍が癌であるかどうかを確定するために行われます。生検検査は、手術前に行われることが多く、手術後に行われることもあります12

此の様な部位の腫瘍を多数扱っている大学は必ずしも多くなく、私の知る限りでは東京医科大学の症例数が多いと思います。ここでは再度、以前に同病院から発表されていた論文の要旨を紹介いたします。悪性腫瘍400例に対して、同時期の良性腫瘍は約1600例程度であったそうなので、少しでも怪しいと思うならば、生検を含む治療を勧めることが望ましいと思われます。

上の写真は、眼瞼乳頭腫としてウイリズ眼科病院から発表されているものです。眼瞼乳頭腫:眼瞼乳頭腫は最も一般的な眼瞼腫瘍の 1 つであり、通常は中年または高齢の患者に発生します。 良性で痛みはなく、癌に成長するリスクはほとんどありません。 それはスキンタグのように見え、単独または複数、滑らかまたは粗く、色は隣接する皮膚と似ています。 管理は通常、経過観察または病変が大きい場合や腫れている場合には外科的切除となります。

 

日本の紹介病院における悪性眼瞼腫瘍の疫学的特徴:論文紹介

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