結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.2289] ポララミン:眼科でも使われる抗ヒスタミン薬

ポララミンとは?

ポララミン(一般名:d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)は蕁麻疹、血管運動性浮腫、皮膚疾患に伴うかゆみ、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽などの症状に対する有効性が認められている薬です。これらのアレルギー症状は体内で遊離ヒスタミンとH1受容体が結合することにより生じますが、ポララミンはH1受容体と結合することでヒスタミンの働きを阻害し、抗アレルギー作用を発揮します。

ポララミンの特徴

ポララミンは第一世代の抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬とは皮膚のかゆみや鼻炎の原因となるヒスタミンという物質の働きを抑制する薬の総称で、これまでに数多くの抗ヒスタミン薬が発売されています。抗ヒスタミン薬は副作用の強さで第一世代と第二世代に分けられますが、副作用の少ない第二世代の薬を用いるのが主流です。しかしポララミンは第一世代抗ヒスタミン薬の中では比較的安全性や有効性が高いため、今でも重宝されています。

ポララミンの使い方

通常、成人には12mg114回経口投与します。薬を内服してから効果が出るまでにかかる時間は1560 分、効果が持続する時間は48時間程度とされています。

ポララミンを服用する上での注意点

副作用

H1受容体は中枢神経にも存在しており、ヒスタミンが中枢神経のH1受容体に結合することでヒトの覚醒状態が保たれています。ポララミンが中枢神経のH1受容体と結合すると、覚醒が阻害されて眠気・倦怠感・ふらつきなどの症状が現れる場合があります。この他にも頻尿・排尿困難・神経過敏・複視(ものが二重に見える)などを起こすこともあります。ポララミンの内服中にこれらの体調変化を感じたときは、医師に相談しましょう。眠気やふらつきなどの副作用が強く出ることがあるため、ポララミン内服中の飲酒は控えてください。

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調べたついでに、この質問の範囲をもう少し広げてみます:

アレルギー性眼瞼炎の治療には、どのような薬剤が有効でしょうか?

1,ステロイド眼軟膏:これは強力な抗炎症作用を持ち、症状を迅速に抑えることができます。ただし、長期間の使用は副作用を引き起こす可能性があるため、使用は慎重に行われるべきです。

2,抗ヒスタミン薬:これらは体内のヒスタミンの働きを阻害し、アレルギー反応を抑えます。具体的な薬剤としては、エピナスチン(商品名:アレジオン)やオロパタジン(商品名:パタノール)、ポララミンなどがあります。

3.免疫細胞からのヒスタミンなどの化学伝達物質の遊離を抑える薬:これらはアレルギー反応を引き起こす化学物質の放出を阻害し、アレルギー反応を抑えます。具体的な薬剤としては、クロモグリク酸ナトリウムやイブジラスト(商品名:ケタス)などがあります。

これらの薬剤は、症状の重さや患者さんの体質により、適切に選択・使用されます。また、アレルギー性眼瞼炎の治療においては、アレルゲンを避けることや、保湿剤を用いたスキンケアも重要な要素となります。具体的な治療法は患者さんの症状や体質により異なるため、専門の医師の指導のもとで行われるべきです。

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