結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.2842] 俗に物貰いとも呼ばれる瞼の霰粒腫の症状と処置を説明しましょう

霰粒腫とは?

霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、まぶたにできるしこりの一種で、一般的には痛みはありません。これは、まぶたの中にある脂腺(マイボーム腺)が詰まり、炎症を引き起こすことで発生します。初期には赤みや腫れが見られることがありますが、徐々に固くなり、しこりが残ります。

症状

  • まぶたに小さなしこりができる
  • 通常は痛みがない
  • しこりが大きくなると、まぶたが腫れたり、目が圧迫されることがある
  • まれに、しこりの周囲が赤くなったり、熱を持つことがあります

原因

霰粒腫の原因は、主にマイボーム腺の詰まりによるものです。これにより、油分が外に排出されず、まぶたの中にたまって炎症を引き起こします。脂腺の詰まりは、脂性肌や慢性的な炎症、ドライアイが関係していることが多いです。

治療法

霰粒腫の治療には、保存的治療と手術的処置の2つの方法があります。

保存的治療法

  • 温罨法(おんあんぽう): 温めたタオルやホットパックをまぶたに当てることで、詰まった脂腺が自然に開き、内容物が排出されることがあります。これを1日に数回行うことが推奨されます。
  • 点眼薬・軟膏: 抗炎症作用のある点眼薬や軟膏を使用して、炎症を抑えることができます。
  • 内服薬: 症状が強い場合や繰り返し発生する場合、抗生物質の内服が処方されることがあります。

手術的処置

保存的治療で改善しない場合や、しこりが大きく視力に影響を与える場合は、手術でしこりを取り除くことが選択されることがあります。手術は比較的簡単で、局所麻酔のもとで行われます。まぶたを切開して、中の内容物を取り除き、詰まりを解消します。

注意点

霰粒腫は通常、放置しても重大な問題にはならないことが多いですが、しこりが大きくなるとまぶたや視力に影響を与えることがあるため、症状が続く場合は医師の診察を受けることが大切です。

霰粒腫chalazionと麦粒腫hordeolum (ものもらいstye)とは

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