結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.3005] 結膜扁平上皮乳頭腫;記事紹介

結膜扁平上皮乳頭腫

コメント;オフサルモロジー誌の最新記事です。結膜の乳頭腫はしばしばみることのあるものでしたが、最近は見かけず、懐かしい写真を見る思いです。切除しても残余があると再発しやすく、冷凍凝固などを合わせて使っていました。一説には、パピローマウイルス感染との関連が述べられていたと思います。パピローマウイルスは子宮頸がんなどでも論じられていました。より詳しい記載はこちらにあります:https://eyewiki.org/Conjunctival_Papilloma

趙秀蘭 医学博士​∙ほか

28 歳の女性が、左目に 3 年間腫瘍があるという理由で眼科を受診しました。検査の結果、結膜に孤立したピンク色の腫瘍とそれに伴う大きな血管が見つかりました ( A )。OCT 血管造影検査では、「サンゴ」の形をした血管が見られました ( B )。完全切除後、病理検査で結膜乳頭腫が見つかりました ( C )。結膜乳頭腫は、結膜の重層扁平上皮から発生する後天性の良性腫瘍で、通常はゆっくりと進行します。ほとんどの患者は外科的切除が必要です。病変は、薬理学的治療や凍結療法で治療することもあります。(図 A – Cの拡大版は、 www.aaojournal.orgでオンラインで入手できます)

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