結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.3186] 生活・食事面および医療面からのスギ花粉症の対策について

生活・食事面および医療面からのスギ花粉症の対策について

東京でもスギ花粉の飛散開始であるバレンタインデーまで1か月となりました。今年の花粉症の症状を軽く済ませるために、生活・食事面および医療面での対策を以下にまとめました。ご参考になさってください。


生活面

  1. 花粉との接触を減らす

    • 外出時:マスク、花粉用メガネ、帽子を着用する。
    • 帰宅時:服を払い、うがい・洗顔を行い、目や鼻を洗浄する。
    • 洗濯物:室内干しや乾燥機を使用する。
    • 窓や扉:花粉が多い時間帯(朝10時~午後3時)は閉めておく。
  2. 住環境の改善

    • 空気清浄機を活用する。
    • 掃除はHEPAフィルター付き掃除機を使い、こまめに行う。
    • カーテンや布団など花粉が付着しやすいものは頻繁に洗濯する。
  3. ストレス軽減

    • ストレスは免疫力を低下させるため、十分な睡眠とリラクゼーションを心がける。

食事面

  1. 抗炎症作用のある食品を摂取する

    • ヨーグルト:腸内環境を整え、免疫バランスを改善する。
    • EPA/DHAを含む青魚(サバ、イワシなど)。
    • ポリフェノール(緑茶、赤ワイン、ブルーベリーなど)。
  2. バランスの良い食事を心がける

    • ビタミンA(緑黄色野菜)、ビタミンC(柑橘類)、ビタミンE(ナッツ類)を積極的に摂取。
  3. 抗ヒスタミン作用が期待される食品

    • シソ、甜茶、レンコンを日常的に取り入れることで症状の軽減が期待される。
  4. 加工食品を控える

    • 添加物や高脂肪食品の摂取を減らし、免疫系への負担を軽減する。

医療面

眼科医が特に重要な役割を果たせるのがこの領域です。

  1. 早期治療の開始

    • 抗ヒスタミン薬(内服薬、点鼻薬、点眼薬):花粉飛散の1か月前から開始すると効果的(例:アレジオンの内服や点眼など)。
    • ロイコトリエン受容体拮抗薬:鼻づまりの軽減に有効。
    • ステロイド点鼻薬:炎症抑制に即効性があり、高い効果が期待できる(ナゾネクスなど)。
    • 免疫療法(舌下免疫療法):根本治療を目指す方法だが、今シーズンには間に合わず、効果は期待しにくい。
  2. 点眼薬の使用

    • ステロイド点眼薬や抗アレルギー点眼薬(例:アレジオン)を症状に応じて使用する。数年来と同じ薬で良しとはせず、最新の治療法について医師に相談することを勧める。
  3. 市販薬の活用

    • 市販薬(OTC)も選択肢だが、医師の処方薬の方が効果が高い場合が多いため、医療機関に相談する。

特別な対策

  • スギ花粉の飛散予報に注意し、飛散量が多い日は外出を控える。
  • 花粉症予防グッズ(花粉ブロックスプレーなど)を活用する。

総括

花粉症の症状を軽減するには、医療面での早期治療と、日常生活での花粉の接触回避が重要です。さらに、食事の改善やストレス管理も症状軽減に寄与します。今年も早めの準備を心がけ、快適に春を迎えましょう。

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