結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.3346] フルメトロン(ステロイド)点眼薬が品薄です

フルメトロン点眼薬が品薄

現在、東京都内でスギ花粉の飛散が急激に増加しており、その影響で代表的なステロイド点眼薬であるフルメトロン0.1%が品薄状態となっています。市内の薬局では在庫不足が報告されており、患者さんからの問い合わせも増えています。

抗アレルギー薬として点眼薬や眼瞼クリームの使用が増加している中で、濃度の低いステロイド点眼薬は即効性が期待されるため、症状に応じて少量を使用する患者さんも少なくありません。しかし、ステロイド点眼薬には眼圧上昇の副作用があるため、私は一回の処方につき一本のみの処方としています。

今回、薬局からの在庫不足の警告を受け、近隣の複数の薬局に在庫状況を問い合わせました。その結果、以下のような状況でした。

  • W薬局:フルメトロン0.1% 0本(0.02%なら20本ありとのこと)

  • O薬局:6本

  • A薬局:40本

  • M薬局:10本

いずれの薬局でも在庫が限られており、供給の不安定さが伺えます。

フルメトロン品薄の背景

ネット上の過去記事を調査したところ、現在のフルメトロン0.1%の品薄の背景には、製造販売元である日東メディック株式会社が2024年1月にフルオロメトロン点眼液0.1%「ニットー」の販売中止を発表したことが影響していることが判明しました。この販売中止に伴い、2024年4月8日より代替品としてフルオロメトロン点眼液0.1%「NIT」が販売されています。また、参天製薬株式会社のフルメトロン点眼液0.1%も2024年3月に出荷停止が発表されており、これらの状況が現在の品薄の一因となっています。

今後の対応

これらの情報から、ステロイド点眼薬の供給が不安定な状況が続いていることが明らかです。代替品の入手や在庫状況については、各製薬会社の最新情報を随時確認し、適切な対応を検討することが重要です。

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