結膜炎・花粉症・ものもらい (結膜疾患)

[No.4344] 結膜結石:瞼の裏にできる白く小さな結晶

結膜結石(けつまくけっせき)とは?(図はChat GPT)

― ゴロゴロする目の違和感、その正体かもしれません ―

「目に砂が入ったようにゴロゴロする」「まばたきのたびにチクチク痛む」。このような訴えで受診される方の中に、結膜結石が見つかることがあります。名前から“石”を想像されがちですが、実際には白っぽい小さな粒が、まぶたの裏側(結膜)にできた状態です。珍しい病気ではなく、年齢を問わず比較的よくみられます。

症状(図はChat GPTから借用)

結膜結石そのものはとても小さいため、深い位置にある間は無症状のことも少なくありません。ところが、表面に露出してくると、

  • 目のゴロゴロ感、異物感

  • まばたきのたびのチクチクした痛み

  • 充血や涙目

  • コンタクトレンズ装用時の不快感

    といった症状が出やすくなります。ときに「逆さまつげ」や「ドライアイ」と間違われることもあります。

なぜできるの?

結膜結石は、慢性的な炎症が背景にあることが多いと考えられています。結膜の下で、古くなった細胞のかけらや分泌物がたまり、そこにカルシウムなどが沈着して固まることで生じます。

起こりやすい要因として、

  • 長引く結膜炎やアレルギー性結膜炎

  • ドライアイ

  • 加齢による結膜の変化

    などが挙げられます。

診断

診断は眼科での診察で比較的容易です。スリットランプという拡大して観察できる顕微鏡を使い、まぶたをそっと裏返して確認します。白~黄白色の粒が見えれば、ほぼ診断がつきます。特別な検査や画像検査は通常必要ありません。

対応と治療

結膜結石があっても、症状がなければ無理に治療する必要はありません。一方、異物感や痛みの原因になっている場合は治療を検討します。

治療はとてもシンプルで、

  • 点眼麻酔を行ったうえで

  • 細い器具で結石をそっと取り除く

    という方法が一般的です。処置自体は短時間で終わり、痛みも最小限です。出血はほとんどなく、処置後は抗菌点眼薬などを数日使用して経過をみます。

    なお、一度取っても、体質や炎症が続くと再びできることがあります。その場合は、背景にあるドライアイやアレルギーの治療を併せて行うことが大切です。

日常生活で気をつけること

  • 目を強くこすらない

  • 乾燥しやすい環境では点眼で潤いを保つ

  • かゆみや充血が続く場合は早めに受診する

    こうした心がけが、結膜への慢性的な刺激を減らし、再発予防につながります。

まとめ(院長より)

結膜結石は命に関わる病気ではありませんが、放置すると日常の快適さを大きく損なうことがあります。「ただの疲れ目かな」と我慢している異物感の裏に、結膜結石が隠れていることも少なくありません。気になる症状が続くときは、どうぞお気軽に眼科でご相談ください。早めの確認と適切な対応で、目はずっと楽になります。

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