緑内障

[No.2034] 2,虹彩切開を必要とするような浅い前房を識別する3つの方法

前の設問に加えて、虹彩切開を必要とするような浅い前房を識別するために有効な3つの方法を説明します。:

  1. バン・ヘリック法:スリットランプを使用して、角膜の耳側45度の方向から全貌を照らします。角膜の後面と虹彩の前面との距離が角膜厚の約1mmの半分未満であれば、それはやや浅いと考えられます。1/4未満であれば、かなり浅いと考えられます。(https://en.wikipedia.org/wiki/Van_Herick_technique)

  2. 角膜鏡検査:3つまたは4つのミラーを持つツール(スリーミラー・フォーミラー)を角膜上に置き、瞳孔側から虹彩根部側を見ます。虹彩によって隅角構造(例えば、トラベキュラーメッシュワーク:線維柱帯)が隠されている場合、前房は浅いとされます。この方法では、同時に虹彩と後部角膜との間の癒着あるかどうかを圧迫して見ることもできます。

  3. 前眼部光干渉断層撮影(AS-OCT):前眼部モードでOCTを使用して隅角の断層画像を撮ります。角膜後面と虹彩前面と隅角の間のを結ぶ2つの直線のなす角度を測定します。通常の角度は45度ですが、20度未満の角度は前房が浅いことを示しています。

これらの方法は、狭隅角緑内障などの病状を診断し、虹彩切除術や白内障手術などの適切な手術介入を決定するための貴重な情報を提供します。

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