緑内障

[No.4561] コンタクトレンズを使用している緑内障患者さんへ ―定期受診と点眼を続けて視野を守りましょう―

コンタクトレンズを使用している緑内障患者さんへ

―定期受診と点眼を続けて視野を守りましょう―

緑内障は、自覚症状がほとんどないままゆっくり進行する病気です。当院では、すでに視神経の神経線維層に欠損が確認されている開放隅角緑内障の患者さんに対して、OCT検査と視野検査を組み合わせながら経過を注意深く観察しています。コンタクトレンズを使用している方でも適切な管理を行えば安全に治療を続けることができます。視野を守るために、次の点をぜひ理解しておいてください。

1 2か月ごとの受診を必ず守りましょう

緑内障は症状が出にくく、見え方が変わらないまま進行することがあります。そのため、調子が良くても定期的に診察を受けることがとても重要です。当院では、視神経の形の変化を調べるOCT検査を約4か月ごとに行い、見える範囲を調べる視野検査(ハンフリー視野検査)も4か月ごとに行っています。これらの検査を時期をずらして行うことで、緑内障の進行を早い段階で見つけることができます。受診間隔が長く空くと、もし進行が起こっていても発見が遅れてしまう可能性があります。症状がなくても、必ず2か月ごとの受診を続けてください。

2 点眼薬を切らさずに使い続けましょう

緑内障の治療の基本は点眼薬です。当院では眼圧を下げるために

エイベリス点眼液

を使用しています。この薬は眼の中の房水の流れを改善し、眼圧を下げることで視神経を守る働きをします。しかし、点眼を中断すると眼圧が再び上がり、視神経に負担がかかる可能性があります。緑内障の薬は「症状を良くする薬」というよりも「視神経を守る薬」です。見え方が変わらなくても、毎日忘れずに点眼を続けることがとても大切です。薬がなくなる前に受診し、点眼を切らさないようにしてください。

3 コンタクトレンズを使用する場合の注意

コンタクトレンズを使っている方は、点眼の方法にも少し注意が必要です。点眼薬はコンタクトレンズを外してからさしてください。点眼後は5〜10分ほど時間をおいてからレンズを装用するようにしてください。また、コンタクトレンズ使用者では角膜の炎症や乾燥、充血などのトラブルが起こることがあります。目の痛み、強い充血、かすみなどが出た場合には無理にレンズを使い続けず、早めに受診してください。

4 検査の意味を理解しておきましょう

緑内障の診療では、視神経の状態と視野の状態の両方を調べることが重要です。OCT検査は視神経の神経線維層の厚さを測定し、視神経の構造の変化を調べる検査です。一方、視野検査は実際に見える範囲を調べ、視機能の変化を評価します。この二つの検査を組み合わせることで、緑内障の進行をより正確に判断することができます。

緑内障の治療で最も大切なことは、「受診を続けること」と「点眼を続けること」です。症状がなくても定期的に診察を受け、毎日の点眼を忘れずに続けることが、視野を守る一番確実な方法です。コンタクトレンズを使用している方も、正しい使い方を守りながら治療を継続していきましょう。

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