【体験談】定期的に眼科検診を受けながら「緑内障」になっていたワケ:というネット記事を見ました。https://news.yahoo.co.jp/articles/c67e764b320ea47b489e7ccde9ac68a5658f89f4
清澤のコメント:コンタクトレンズ診療を希望される患者さんの中には、「余計な検査をしないで」とおっしゃる患者さんがたまにいます。しかしこの例ように、他の眼科でコンタクトレンズを作り、時には診察を受けていたにもかかわらず緑内障が見逃されていたというケースはしばしばあります。私が初めて診察するコンタクトレンズ目的の患者さんに視神経乳頭を含む眼底写真撮影と網膜3次元画像解析で視神経乳頭陥凹拡大と神経線維層欠損の除外をお願いするのはそのためです。(その結果が正常なら追加請求は発生させません)これで異常が無ければ終了。もし、変化があれば、次は視野検査に進みます。眼底鏡でざっと眼底検査をされていても、相当数の緑内障は見逃されています。上図の中央mild cuppingが見逃されやすいのです。ご注意ください。
―――配信記事の要点―――
4/5(水) 8:03配信
【体験談】定期的に眼科検診を受けながら「緑内障」になっていたワケ
Medical DOC: Noriko さん:緑内障で一度傷ついた視神経は、回復することがなく、完治することのない病気だそうです。ひざのけがから、緑内障も伴いやすい「ネイルパテラ症候群」を疑われて、他院で初めて緑内障を診断された。コンタクトレンズ診療を受けていたのに、これから一生点眼していかなきゃいけないんだなと少し落ち込みました。現在は緑内障専門診療をしている病院に通院しています。
先日行ったレーザー治療の効果も出ておらず、視野欠損も緩徐に進行中。今は新しい目薬で様子を見ているところです。緑内障と診断された眼圧は24mm Hg もあったのですが、点眼治療を始めてから17~18mm Hg まで下がり安定していました。 具体的には、新しい点眼薬でもう少し様子を見て、それでも進行が止まらないようなら手術になるかもしれないと言われました。
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本文中のいくつかの重要なポイントを抜粋:
- 自分から「緑内障の検査をしてほしい」と言い出さないと緑内障の診断に必要な検査がそもそも行われないことが多く、診断に至らない可能性があるのだということを皆さんにも知ってもらいたい。
- 緑内障は症状がほとんどないため自分から検査をしなければなかなか見つかることはなく、症状がかなり進まないと気づきません。症状は進行することはあっても軽減することはない。特に、40歳を過ぎると発症率は上がる。
- 手術が、既に加入していた医療保険でカバーされた。緑内障と診断された後では入れる医療保険が限定されるので、医療保険に加入しておく重要性も感じた。
- 緑内障はゆっくり進行することも多いが、痛みなどが生じることは少ないため、気づいていない方が沢山いる可能性がある。特に私の場合は、コンタクトで定期的に眼科検診を受けていたにも関わらず、緑内障の診断に必要な検査は行われなかった。早期発見ができれば、早期治療につながり、失明に至る確率を減らすことができる。 40歳を過ぎたら、また家族に緑内障を発症している人がいたら、緑内障の可能性が高くなることを考えて定期的に緑内障の検査や健康診断の眼底検診を受けることを強く勧める。
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