神経眼科

[No.2414] 外傷性滑車神経麻痺を再度説明します

外傷性滑車神経麻痺:

成人の滑車神経麻痺について、再度簡潔に説明いたします。

  • 定義:

    • 外傷性滑車神経麻痺は、滑車神経(第4脳神経)が損傷を受けることによって引き起こされる症状です。
    • この症状は、垂直方向と回旋方向(傾き)の眼球運動が損なわれることによって現れます。
  • 原因:

    (成人の滑車神経麻痺の原因は大きく2つに分かれます。今回の話題は外傷性の方です。)

    1. (代償不全型上斜筋麻痺:
      • 融像機能でマスクされていた先天上斜筋麻痺の眼位ズレの症状が顕性化したものです。
      • 先天的な上斜筋の委縮や腱膜の付着異常など上斜筋の異常が原因です。)
    2. 外傷性滑車神経麻痺:
      • 血管障害性か頭部打撲による神経の過伸展による外傷が主な原因です。
      • 血管性滑車神経麻痺は高血圧や糖尿病、動脈硬化による神経栄養血管の微小循環障害が原因で、その発症は突発的で、誘因は不要です。
  • 症状:

    • 複視(物が斜めに二重に見える)が主体で、回旋偏位が目立ちます。
    • 特に両眼性の滑車神経麻痺では上下ズレが目立たないため、回旋複視に注意して診察(ヘスチャートが無い場合には眼底写真を分析することもできます)する必要があります。
  • 診断と治療:

    • 医師は症状に基づいて外傷性滑車神経麻痺を疑います。
    • CTまたはMRI検査が行われることもあります。
    • 原因が特定されれば、それに対する治療を行います。
    • 治療法には眼の運動訓練プリズム眼鏡が含まれます。

成人の外傷性滑車神経麻痺は、適切な診断と治療によって改善されることがあります。

〇 追記:成人の外傷性滑車神経麻痺の治療法をもう少し詳しく加筆します。成人の外傷性滑車神経麻痺の治療法には以下の方法があります:

 1,プリズムム眼鏡の使用:

上下偏位を矯正するためにプリズム眼鏡を使用することができます。

これは複視(物が二重に見える症状)を軽減するのに役立ちますが、画像の傾きはしゅうせいできません。

 2,原因疾患の治療:

原因が特定された場合、その原因疾患に対する治療を行います。

例えば、頭部外傷や頭蓋内の病変、血管障害、糖尿病などが原因となることがあります。

 3.眼の運動の指導:

眼の運動を改善するために眼前に指を立てて、左右上下に動かして、その指の先端を追う運動訓練を指導することもあります。

通常、時間の経過とともに麻痺は自然に回復することがありますが、最終的には手術が必要になることもあります。医師の指示に従い、適切な治療法を選択してください1234

外傷性滑車神経麻痺とは

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