片眼の20分程度の一過性視野障害で、数回反復したもので考えられる疾患は?。
一過性黒内障(またはアマユローシスフュージャクス)は、片目の視力が急に低下し、その症状が数秒から数分間続く疾患です。通常、視力は正常に戻ります123.以下はその一過性黒内障についての詳細です:
-
症状:
- 片眼だけが急激に視力の低下を引き起こし、そのような状態が数秒から数分にわたって持続します。
- この一過性の視力低下はまれに数時間続くこともありますが、回復すると正常な視力に戻ります。
- 突然、片目が黒いカーテンがおりてくるように見えたり、写真のネガフィルムのような見え方になったり、霧がかかったように見えるなどして、目が見えなくなります14.
-
原因:
- 内外頸動脈の分岐付近に脂肪やコレステロールがたまって「アテローム」と呼ばれる腫瘤ができ、それが血管内壁からはがれて血栓となり、眼に血流を供給する眼動脈に流れていくと、網膜の血行が途絶えて一過性に片目が見えなくなります。
- このような血栓は、粉々に砕けて流れ去ったり、溶けて消失してしまうため血流が再開し、症状が一過性で済むわけです13.
-
注意:
- 一過性黒内障は一過性虚血発作の一種であり、一過性虚血発作の症状があらわれた直後に脳卒中が起こる危険性が高いため、早急に専門の医療機関で治療を開始する必要があります。
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症の方は特に注意が必要です13.
もしこの症状がある場合は、かかりつけの内科の医師や眼科の医師に、早めにご相談ください。3
注:アマユローシス・フュージャクスではHollenhorst plaqueと言って網膜血管の分岐部に白い点状のプラークの破片が見られることもあります。
注:網膜片頭痛と言って機能的な網膜血管の収縮が起きることもあります。
コメント