[No.2017] カラーコンタクト使用者における角膜障害なら：

ネットで購入している一ヵ月物のカラーコンタクトレンズの使用に伴う角膜障害について原因になる病原体や点眼治療薬について説明してください。

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カラーコンタクトレンズの使用に伴う角膜障害は、眼科医にとって最も恐ろしい病態です。患者さんの多くは、ネットでコンタクトレンズを購入しており、安全使用に関する自覚は一般に緩いと考えられます。海外から並行輸入される製品では酸素透過度なども優良ではないものが混ざることも恐れられます。角膜障害は、主に角膜上皮細胞の酸素欠乏やコンタクトレンズの時間的に長い過剰装用が原因となります¹。カラーコンタクトレンズは角膜の表面を覆うため、角膜は酸素不足になります。酸素不足になった角膜は傷つきやすく、感染症も起こしやすくなります²。

コンタクトレンズの使用による角膜障害の主な原因となる病原体は、アカントアメーバと緑膿菌です¹²。アカントアメーバは、土壌や淡水域に広く分布する原生生物で、人間に感染すると角膜炎を引き起こすことがあります²。（ヨード点眼が有効）特に、汚れた水や土の中に存在し、コンタクトレンズがこれらに触れた場合や、レンズの洗浄が不十分な場合に感染リスクが高まります³。

一方、緑膿菌は、好気性の桿菌であり、地球上の環境中に広く分布しています²。健康な人が感染しても発症することはほとんどありませんが、免疫力が低下した人や、長時間コンタクトレンズを装用した結果で角膜に傷がある人は感染しやすくなります⁴²。

これらの病原体による感染を防ぐためには、コンタクトレンズの適切な取り扱いと清潔さが非常に重要です。レンズの適切な洗浄と保存、定期的な交換、そして眼の健康状態を定期的にチェックすることが推奨されます⁴。

角膜感染の治療としては、まずコンタクトレンズの装用を中止することが最も重要です²¹。その後、感染予防のための抗菌点眼薬を使用します¹。最近発売されたヨード含有点眼消毒薬製剤もよさそうです。症状が非常に軽い場合は、抗菌点眼薬だけで十分な場合もありますが、通常は疼痛もあれば、抗菌薬の眼軟膏を塗布して、眼帯で保護します¹。痛みが強い場合は、鎮痛剤の内服薬が処方されることもあります¹。そして、改善を確認する目的で、一日後の再来を指示します。

また、カラーコンタクトレンズによる眼障害は通常の透明なコンタクトレンズでも不適切な使用により見られる眼障害ですが、透明な普通のレンズに比べてカラーコンタクトレンズではこれらを引き起こすリスクが非常に高くなると言えます³。

カラーコンタクトレンズの適切な使用方法とそのリスクについて理解していただくことが大切です。