コンタクトレンズ・眼鏡処方

[No.2910] オルソK処方講習会を院内で聞きました。

メニコン社のオルソK処方講習会を院内で職員が拝聴した内容を整理しました。以下、オルソケラトロジーレンズ処方に関する重要なポイントを、まとめています:

オルソケラトロジーの原理

  • レンズを角膜上に置き、角膜前面を平坦化させて屈折異常を一時的に改善させます。主に就寝時に装用し、近視を矯正するという仕組みです。
  • 角膜上皮層の形状を変化させ、可逆的に近視を抑える効果があります。
  • レンズの中央部分は周辺部よりもフラットにデザインされており、角膜上皮は通常50ミクロンで5-6層の厚さです。夜間にレンズで圧迫し、上皮の厚みに変化を生じさせる「上皮再分配」が起こります。
  • 効果は可逆的で、平均30.7日で復元されます。

メニコンオルソKのデザイン

  • 標準タイプのオルソKと、角膜乱視が強い方向けのオルソK CAの2つがあり、どちらも就寝時に装用します。デザインは角膜の弱主経線に基づいています。
  • レンズには次の4つのカーブが含まれています:
    • ベースカーブ(B.C.):目標矯正値に応じて中央で角膜上皮層を押えます。
    • リバースカーブ(R.C.):急な傾斜を持ち、フルオ染色で確認できる緑のリング。
    • アライメントカーブ(A.C.):レンズのセンタリングを保持し、レンズ全体を支えます。
    • ペリフェラルカーブ(ベベル):最周辺部に位置します。

処方手順

  • 処方の流れは、①同意説明、②適応検査、③試験装用、④レンズ発注、⑤取り扱い指導、⑥定期検査で進行します。
  • 適応検査では、屈折値、角膜曲率半径、角膜形状解析が行われ、試験装用ではトライアルレンズを使用し、フルオ染色でリングの均等さを確認します。

メニコンオルソK処方のポイント

  • 処方は簡単です。もしセンタリングが不良ならアライメントカーブを変更するか、乱視タイプのレンズに変えることで対処できます。
  • 細かな規格選択も可能で、最適な処方を提供できます。

オルソケラトロジー国内臨床試験

  • 試験に基づいたデータやエビデンスを参考に、安全性や有効性が確認されています。
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