コンタクトレンズ・眼鏡処方

[No.309] FL-41着色レンズ使用のサングラスを「㈱エッシェンバッハ光学ジャパン」が3月に発売だそうです。新聞記事紹介です。

清澤のコメント:「㈱エッシェンバッハ光学ジャパン」(東京都千代田区、佐藤亮社長)は3月にドイツ製のFL-41着色レンズ使用のサングラスを発売します。私も以前からFL-41レンズには興味を持っていましたので、この知らせを聞いて時計工芸新聞の記者に話を伝えたところ、2022年2月05日号3面トップに以下の記事が掲載され、その現物を27日に渡されました。類似の製品を国内では東海光学が製造してはおりますが、FL-41の製品が羞明やロービジョンを持つ人々に対して利用され、遮光眼鏡の処方が一層普及することに期待いたします。

  ――――自分のインタビュー記事を引用―――――

◎医者が勧める眼鏡 米大学で研究

FLー41着色レンズ使用のサングラスを3月発売

=英国では片頭痛の子供を対象とした研究も

 ドイツの光学機器メーカー「㈱エッシェンバッハ光学」の販売子会社「㈱エッシェンバッハ光学ジャパン」(東京都千代田区、佐藤亮社長)は3月にFL―41着色レンズ使用のサングラスを発売する。

 サングラスのなかには遮光眼鏡としての機能を持つものがある。遮光眼鏡とはまぶしさの要因となる500nm(ナノメートル)以下の短波長光(紫外線+青色光線)を緩和し、それ以外の光を出来るだけ多く通すよう作られた特殊カラーフィルターレンズを使用した眼鏡のこと。このため網膜色素変性症、糖尿病網膜症、黄斑変性症、緑内障、白内障、眼瞼痙攣など光をとくに敏感に感じる人が遮光眼鏡を使用すると、全体的にある程度の明るさが保たれつつ、まぶしさなどが緩和すると感じられる場合があることが知られている。その点、すべての波長光を一律に緩和するため全体が暗く感じる一般的サングラスとは異なる。

 FL―41着色付きレンズ使用のサングラスは遮光眼鏡の機能を備え、とくに480520nmのスペクトル内で、青色光の大部分(約80%)を遮断するように作られている

 なぜ、480520nmなのか。実はこれらの特定の波長が片頭痛のような状態で光感受性を誘発または悪化させる可能性が最も高いことを示した臨床研究があるからだ。自由が丘清澤眼科(東京・目黒区)の清澤源弘院長が言う。

90年代初頭にイギリスのバーミンガムの研究プロジェクトで、片頭痛持ちの子供にFLー41着色付きレンズ眼鏡を使用させたところ、光過敏性が改善され、片頭痛の頻度と重症度が軽減されたことが報告されています。以来、海外、特に米国では、ユタ大学を中心に研究が重ねられており、FLー41着色付きレンズはこれらの症状の治療、緩和を目的に使用されているようです」

 ユタ大学では、FLー41着色付きレンズを、従来のグレーのサングラスと標準的なバラ色の眼鏡に対して直接テストしたところ、患者の大多数がFLー41着色付きレンズ使用の眼鏡の着用を好むことなどを報告している。

 発売されるのは通常のボストン型と眼鏡の上からかけられるオーバーサングラスタイプがあり、レンズカラーはライト、ミディアム、ダークの3種類。価格は2万7500円~2万9700円(税込)。

片頭痛および眼瞼痙攣に有効とされるFL-41着色レンズとは?

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