初コンタクトレンズや眼鏡処方を求めて来院する小中学生が増えています。繰り返しになりますが、小中学生の近視進行予防には、以下のような手段があります:
1. **屋外活動の推奨**:日光に当たることは近視の進行を抑える効果があるとされています。実際にはサッカー部にでも入らないと難しいでしょうが、一日2時間程度の日中の屋外活動を増やすことが推奨されます。
2. **適切な読書環境の整備**:
– 適切な照明を確保する。
– 本やデバイスを目から30cm以上離して使用する(近見調節負荷を減らす)。
– 長時間の近くでの作業を避け、適度な休憩を取る(例:20-20-20ルール)。
3. **デジタルデバイスの使用時間を制限**:スマートフォンやタブレットの長時間使用を控えさせる。
4. **視力検査の定期的な実施**:定期的に視力検査を行い、近視の進行を早期に発見する。
5. **眼鏡やコンタクトレンズの適切な使用**:視力矯正のための眼鏡やコンタクトレンズを正しく使用する。買矯正(強すぎる眼鏡やコンタクトは 近視進行を起こします)
6. **オルソケラトロジー(オルソK)(私費診療)**:夜間に装着することで日中の視力を矯正する特殊なコンタクトレンズがあります。私費診療ですが、このレンズには年間の自然経過としての近視進行を3分の一程度抑制する効果もあるとされています。
7. **低濃度アトロピン点眼(私費診療)**:海外から輸入の低濃度のアトロピン点眼薬を使用することで近視の進行を抑える研究があります。これも近視の自然進行を3分の一程度減らす効果が謳われています。
8. **視覚行動療法**:近視予防のための視覚トレーニングや視覚行動療法を導入することも検討されます。
9. **バランスの取れた食事と栄養**:ビタミンAやDなどの栄養素が視力維持に役立つため、バランスの取れた食事を推奨します。
これらの方法を組み合わせて、各個人に合った予防策を実施することが重要とかんがえられます。
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