清澤のコメント:まさか台湾進攻が、ましてウクライナ侵攻と同時になど実際に起こるとは思われないが、そのような議論が出てくること自体が誠に異様です。勇ましいことを言って見せればよいわけではありませんが、万一台湾進攻が始まった場合、日本はどのような対応をとるつもりかを日本政府は検討しておく必要があるでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/18db45191838f489d347a7a0857a9c47438ee1b0
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議論が浮上している「同時的軍事行為」
そこに加えて昨年末から、真剣な論議の的になってきたのが、「中露による台湾、ウクライナ同時的軍事行動」という最悪シナリオ説だ。 中でもいち早く問題提起したのが、欧州の外交・安全保障問題に精通し、外相としての経験も長いカール・ビルト元スウェーデン首相だった。 ビルト氏は昨年11月末、国際オピニオン・フォーラム「プロジェクト・シンジケート」への寄稿文で以下のように述べた: 「広大なユーラシア大陸は今や、東西両方面における敵対行動で覆い尽くされつつある。西側前線では、ロシアがウクライナ国境沿いに大規模な兵力を配備し始める一方、東側の前線では、台湾に対する中国の動きが極めて憂慮すべき段階に近づいてきている。ある最近の米シンクタンクによる〝ウォーゲーム〟研究によれば、もし、中国が台湾侵攻に踏み切った場合、米軍として反撃するための信頼できる選択肢は数限られる、と結論付けている。一方、プーチンのウクライナに対する戦略的意図は明白であり、同国が中国にとっての台湾同様、歴史的にもロシア領土の一部であり、独立は絶対容認しないとの確固たる信念に基づき、武力併合の準備を着々と進めてきた」 「加えてもし中国が、台湾を力ずくで併合した場合、ロシア軍によるウクライナ侵攻が欧州全体の安保秩序を転覆させるのと同様、東アジアの秩序激変につながることについて疑う者は誰一人いない。しかし、十分に理解されていない事態がある。すなわちそれは、この東西両方面の事変が、何らかの『協調的態様』によって同時に引き起こされた場合についてだ。これら二つの征服行動が重なった場合、まさにグローバル・バランスそのものを根本から転換させ、その結果、過去数十年にわたり世界平和を支えてきた外交および安全保障のもろもろの取り組みへの弔鐘を意味することになる」 「もちろん、このようなシナリオは考えすぎだとする指摘もあるかもしれない。しかし、中国は表向き、他国の内政への不干渉を宣言する一方、ウクライナの国家主権問題については満を持して沈黙を守り続けている。従って、中国はロシアのウクライナ侵攻について、自国の目的に合致するとみなした場合、ロシアの行動を支持しない理由はないはずだ」(21年11月25日付)
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