清澤のコメント:ロシアのウクライナでの苦戦は外部からでも伺えるが、それにしても投入した8000人の傭兵のうち3000人が戦死したというのは真実であれば、生易しい数字ではない。この記事は、ほかの大手マスコミは報道しておらず、日刊ゲンダイだけが記載している。
知り合いの報道関係者に聞くと、この戦いは早期には終結せずしばらく続く見込みらしい。ウクライナは東部とクリミア半島放棄で手を打つとのうわさもあるらしい。中国の有力者が書いた記事の照会が興梠一郎氏(注1)によって紹介されているという。(注1 および注2)それによれば、中国はロシアと距離を置く方針が提唱されているという。
また別の話として、今後の食料危機が来るとも予想されるが、それなりの量は確保されそうで、日本でのパニックは予想しないでよいと。中国も経済活動が低下して石油の必要量は減っている。石油の禁輸は実際にはインドや中国が転売していて、実際には不足していない。株と金価格は現在低迷しているが、金については電子部品で消費される必要量は今後も必要だろう。誰かが安く買い集めようとしているかも。前から伝えられた、東欧に残された旧ソ連製兵器をウクライナに供与するという美談も、そのあとに兵器産業の製品を米国は供与(輸出)しているだけだと。
注1:<シリーズ評論・ウクライナ侵攻⑤>対ロ姿勢転換、距離置く中国 政府要人「プーチン氏と手切るべき」 神田外語大教授 興梠一郎氏 https://www.hokkaido-np.co.jp/article_photo/list?article_id=664416&p=11216796&rct=n_international
注2:「プーチンと手を切れ」 中国トップへの直言が示す岐路 編集委員 中沢克二 習政権ウオッチ2022年3月16日 0:01 日経
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ウクライナに投入した傭兵が4割戦死の衝撃…プーチン大統領「5.9勝利宣言」は絶望的
仲間の戦死はロシア兵には隠せない(C)ロイター/Sputnik/Kremlin
プーチン大統領は5月9日の対独戦勝記念日での「勝利宣言」を目指し、攻勢を強めようとしているが、絶望的になってきたのではないか。ロシア兵の戦死者数が膨れ上がっている可能性があるからだ。ウクライナに投入した傭兵の4割近くが戦死したとの報道もあり、衝撃が走っている。 プーチン大統領は大誤算…侵攻2カ月でロシア軍戦力25%減、同盟国も軍事支援拒否でジリ貧
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ウクライナ戦争のファクトチェックを続けている英調査報道機関「ベリングキャット」の常務取締役、クリスト・グロゼフ氏は19日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がウクライナに派遣した傭兵8000人のうち、37.5%にあたる3000人が戦死したと考えられると語った。21日付の英デーリー・メールが報じた。 ワグネルはプーチン大統領の料理人と呼ばれるプリゴジン氏が資金提供している。ロシア西部に訓練場があり、これまでにシリアやリビアなど28カ国で活動。民間人殺害や拷問などの疑惑が持たれている。ロシアによるウクライナ侵攻直後から、シリアなどで傭兵を募集。ブチャなどの住民虐殺にも関与したとされている。軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。 「外国人が中心の傭兵の戦死はロシア軍に責任は生じず、国内世論の批判も起きにくい。このため傭兵は最も危険な最前線に投入されることが多く、戦死する確率も高い。それにしても、2カ月間で投入の4割近くの傭兵が亡くなるというのは、かなりの確率です。ロシア側が相当苦戦しているということです」
死者激増で士気の低下が深刻に
ロシアはウクライナの攻防に苦戦(キーウ州全域を奪還、進軍するウクライナ軍)/(C)ロイター
ウクライナ国防省は23日、ロシア軍が、占領したウクライナ東部や南部の地元住民を徴兵していると非難した。 「住民の徴兵はロシア兵の不足が深刻なことを示しています。兵士の戦死数について、報道統制などによりロシア国民には覆い隠せても、兵士は仲間の死を目のあたりにしています。ロシア兵の死者数が膨れ上がれば、兵士数が減るだけでなく、士気の低下も避けられない。ロシア軍が戦争を続け、戦果を上げるのは苦しくなっていくと思われます」(世良光弘氏) 英国のウォレス国防相は25日の下院で「約1万5000人のロシア兵が死亡していると見積もっている」との分析を披露。10年間で1万4000人超の旧ソ連兵が亡くなったアフガニスタン侵攻をわずか2カ月で上回っている。英国防省は25日付の戦況分析でロシア軍地上部隊の進撃は「小規模」にとどまっていると報告している。補給や戦闘面で支援が行き届いていないという。 軍の弱体化に追い詰められたプーチン大統領はどんな手に出るのか。(引用終了)
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