糖尿病網膜症・加齢黄斑変性・網膜疾患

[No.3310] seafan と表現される線維性の増殖?

◎ seafan と表現される線維性の増殖が視神経乳頭縁から硝子体内に向かって立ち上がり、その変化が殆んど増加しない場合に考えられる病名は何が考えられるでしょうか?
  1. 鎌状赤血球症網膜症(Sickle Cell Retinopathy):鎌状赤血球症に関連する網膜症で、末梢網膜の虚血により「シーファン」状の新生血管が形成されることがあります。これらの新生血管は自発的に退縮し、進行が止まることもあります。

  2. リケッチア性網膜炎(Rickettsial Retinitis):リケッチア感染による網膜炎で、炎症性メカニズムを介して「シーファン」状の網膜新生血管が発生し、その後硝子体出血を引き起こすことがあります。

これらの疾患では、シーファン状の線維性増殖が特徴的であり、進行が緩徐または停止することがあります。正確な診断と適切な管理のためには、詳細な眼科的評価と関連する全身疾患の検査が必要です。

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別の観点で海扇網膜症を調べてみますと:上の図がシーファン(ウミウチワ)です

海扇網膜症(シーファン網膜症)とは?

海扇網膜症(シーファン網膜症)は、網膜の血流が悪くなったときに新しくできる異常な血管(新生血管)が、まるで「海扇(ウミウチワ)」のような形をしていることから名付けられました。これは、特に鎌状赤血球症(特にSC型)や糖尿病網膜症などの病気で見られます。

どうして起こるの?

血流が不足した網膜は、新しい血管を作ろうとします。しかし、この新しい血管はもろく、出血しやすいのが特徴です。ひどくなると、網膜剥離や視力低下を引き起こすこともあります。

症状

  • 初期は無症状
  • 飛蚊症(目の前に黒い点や糸くずのようなものが見える)
  • 視野の一部が欠ける
  • 突然の視力低下(出血や網膜剥離が起こった場合)

診断方法

  • 眼底検査:眼の奥を観察し、異常な血管の有無を確認します。
  • 蛍光眼底造影検査(FA):血管の状態を詳しく調べる検査。
  • OCT(光干渉断層計):網膜の断面を確認し、異常がないかチェックします。

治療法

  • レーザー治療:異常な血管の成長を抑える
  • 抗VEGF薬の注射:新生血管の発生を抑える
  • 硝子体手術:重度の出血や網膜剥離がある場合

予防と定期検診

  • 基礎疾患の管理(鎌状赤血球症や糖尿病のコントロール)
  • 定期的な眼科検診で早期発見・早期治療

海扇網膜症は初期に自覚症状がないため、定期検診がとても大切です!

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