清澤のコメント:加齢黄斑変性症 (AMD) は、人の中心視力に影響を与える病気です。AMD は重度の中心視力障害を引き起こす可能性がありますが、それによって真に失明することはめったにありません。AMD の危険因子には、50 歳以上であること、喫煙、高血圧、飽和脂肪の多い食事などがあります。脂質低下薬と抗糖尿病薬が加齢黄斑変性症を減らしているという今回の結果については驚くには当たらないと思われます。気になるのは施設間の有病率が大きく異なっている点である。網膜疾患に特化した特殊な病院を含んでいたのだろうか?
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脂質低下薬と抗糖尿病薬と加齢黄斑変性症との関連:ヨーロッパ人におけるメタ分析
背景/目的: 一般的に使用される全身薬と、一般集団における加齢黄斑変性症 (AMD) との関連性を調査すること。
方法: 欧州眼疫学コンソーシアムからの 14 の人口ベースおよび病院ベースの研究から 38,694 人の成人を含めた。研究ごとに多変数ロジスティック回帰モデリングを使用し、ランダム効果メタ分析を使用してプールされた結果を使用して、全身薬の使用と罹患している AMD および後期 AMD との関連を調べた。
結果: 研究間の平均年齢は 61.5±7.1 歳から 82.6±3.8 歳の範囲であり、AMD の有病率は 12.1% から 64.5% まで、後期型 AMD では 0.5% から 35.5% の範囲であった。完全に調整された多変量モデルのメタ分析では、脂質低下薬 (LLD) と抗糖尿病薬は、AMD の罹患率の低下と関連していた (OR 0.85、95% CI=0.79 ~ 0.91 および OR 0.78、95% CI=0.66 ~ 0.91 )。後期 AMD や他の薬剤との関連は見られなかった。
結論:この研究は、ヨーロッパの複数のコホートにおけるAMDの有病率に対する脂質低下薬 (LLD)と糖尿病治療薬の使用の潜在的に有益な効果を示している。この調査結果は、AMD の多因子病因における代謝プロセスの重要性を裏付けている。
キーワード: 薬物; 疫学。
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