糖尿病網膜症・加齢黄斑変性・網膜疾患

[No.1410] 切迫網膜中心静脈閉塞症の臨床的進行

清澤のコメント:網膜中心静脈切迫閉塞の例を診療しました。この疾患についての論文を引用します。このケースのように(多くの例では自然緩解するのですが)改善することを期待します。

図:ケース 3。(A) 初診時の網膜静脈がわずかに曲がりくねっていてうっ血している眼底所見。(B) 1 か月後、網膜静脈の曲がりくねりと充血はもはや存在しませんでした。

2010年4月 Korean Journal of Ophthalmology 24(2):83-8

DOI: 10.3341/kjo.2010.24.2.83アブストラクトと図
差し迫った網膜中心静脈閉塞症は、軽度の視力喪失または視力喪失と関連しています。 しかし、その進行と視力の予後は今まで明確に定義されていませんでした。 したがって、網膜中心静脈閉塞が差し迫った患者の進行と予後を研究しました。 この研究では、網膜中心静脈閉塞が差し迫っていると診断された10人の被験者を選択し、その経過と予後を遡及的にレビューしました。 被験者の平均年齢は31.0歳(18~48歳)でした。 8人の患者は男性で、2人は女性でした。 平均観察期間は5.5ヶ月でした。 10 人中 6 人の被験者には基礎疾患がなく、4 人の被験者には基礎疾患がありました。 10人の患者全員が片側に影響を受けました。 最初にテストしたとき、影響を受けた目は LogMar 0.30(分数視力20/40相当) の平均視力を示しました。 最終的な視力検査では、平均 LogMar 0.04(分数視力20/21相当) が明らかになりました
、良好な進行と予後を示します。 ある患者では、診断後に網膜出血と黄斑浮腫が徐々に悪化し、患者は放射状視神経切開術で治療されました。 私たちが観察した網膜中心静脈閉塞症の切迫した症例は、主に、一般的に予後が良好な若い患者に影響を与えるように思われました。 しかし、一部の症例では、時間の経過とともに閉塞と出血の程度が増加しました。 これは、差し迫った網膜中心静脈閉塞が急性発作の前駆期に発展する可能性があることを示唆しています。

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