清澤のコメント:「近視は治る?治らない?」というのは古くて新しい論点です。新潟の先生が指摘しているように、「近視の定義」は非常に重要で、最近提唱されている種々の「近視進行予防方法」の有効性を論じる前に、そこをしっかり定義して調査を始めないと、「裸眼視力の低下」を「近視の強さ」と混同したような議論になりがちです。この生徒さんの研究が将来何某かの方向に進展することに希望を持ちます。
近視の研究 発信したい 愛知の中学生思い実り発表
2023年6月9日 05時05分 (6月9日 05時05分更新)
幼いころ近視になり、目の健康について研究している愛知県の女子中学生と鯖江市が、市の取り組む「眼育プロジェクト」をきっかけにつながった。八日は、中学生がオンラインで、市職員らに向けてこれまでの研究成果を発表し、意見交換した。
中学生は愛知教育大付属岡崎中三年の中原梨衣紗さん(14)=岡崎市。六歳のころ近視になった。生徒それぞれがテーマを見つけ、三年間かけて探究する中学校のライフワークの学習で「近視」をテーマに研究している。
研究を進める中で、目の健康について良い取り組みをしているところがないかを調べ、幼児期の視力検査の体制強化や眼の健康づくりを推進する眼育プロジェクトを知った。自分の研究成果を鯖江市に発信したいとの思いが実を結び、発表会の開催に至った。中原さんは「近視は治る?治らない?」をテーマに、これまでの調査や学校で行ったアンケートの結果、そこから導き出した考えを紹介した。
市とともに眼育プロジェクトに取り組む新潟医療福祉大の石井雅子教授もオンラインで参加し「素晴らしい点は、自分でアンケートを取っているところ」と評価。その上で「近視の定義が大事。アンケートをもう一工夫すると、もっとすごくなる」などとアドバイスした。
中原さんは、今回の経験を通じて「自分の目の状態を知って、目に負担をかけず、自分の目に合った眼鏡などをして矯正することが大事だと分かった。新しい発見になった」と話していた。 (清兼千鶴)
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現在米国で公認されている児童の近視進行予防策5つを紹介しておきます。
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