視線の向きからして違う俵屋宗達と尾形光琳を徹底比較!「風神雷神図屏風」描き継がれた超名作には驚異のワザや工夫が盛りだくさん!【山田五郎が解説】:動画紹介;
今日は、この動画を紹介しましょう。15年くらい前に、東京国立博物館で琳派の展覧会が行われていて、小学生だった娘を連れてそれを見に行きました。似た構図の風神雷神図がいくつも展示してあったのは覚えていますが、当時はとてもとても、此処までの内容には気づけませんでした。
それは、尾形光琳生誕350周年記念「大琳派展-継承と変奏-」、平成館(日本の考古・特別展)というものだったようです。
江戸時代の有名な風神雷神図。似たものが3つあって、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一と3人の画家が約100年の間隔を置いて同じ構図の屏風を書いて居たのだそうです。3人は勿論それぞれ面識もないのですが、後の人が先の人に私淑したという事だそうです。その詳しい解説は元の動画を見て戴くとしますが、トレースをしたと考えられる光琳版では俵屋宗達版とは風神と雷神の位置が違います。宗達版の風神は上に寄せて描かれており、その雷神の視線は下に向いているのだそうです。(上の図)これに対して、尾形光琳の版では、配置された両者の高さが同じで、互いの視線が合っているのだそうです。美術史学者古田亮氏は、「光琳は宗達を理解しない絵師であった。」とまで評したそうです。
動画の続編:酒井抱一もまた違っています。この時代の絵画(障壁画)は、絵画というよりも、デザインだった様に感じられました。
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