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[No.2527] 鶏卵の8つの利点と4つのリスク: 記事紹介

私は鶏卵を主に扱う商店の息子として育ったので、物価の優等生であり、健康のためにも優れた食品でもあった鶏卵が悪者の如く扱われているのが大変に不本意でした。ここに鶏卵の8つの利点と4つのリスクを記した記事がありましたので内容を抄出し紹介します。サルモネラ中毒を欧米では大変恐れ、生卵(卵かけご飯)は禁忌ですが、日本ではそれを理由に「卵を非加熱では食べない」という人はほとんどいないでしょう。出典⇒:(卵の8つの利点と4つのリスク 豊富な栄養で健康サポート – NewSphere)最後に善玉コレステロールHDLを解説します。

鶏卵の8つの利点と4つのリスク

利点:

  1. 善玉コレステロールを増やす: 卵を摂取することで、善玉コレステロール(HDL)の増加が期待されます。健康な成人が毎日13個の卵を4週間摂取した結果、HDLレベルが613%向上したことが確認されています。
  2. 視力の維持に有益: 卵には、眼の健康に良い抗酸化物質であるルテインとゼアキサンチンが豊富に含まれています。これらは加齢による視力低下を防ぐ可能性があります。特に卵黄にこれらの栄養素が多く含まれています。
  3. 中性脂肪値を下げる: 卵に含まれる栄養素が中性脂肪値を下げる効果があるとされています。
  4. 筋肉の病気を防ぐ: 卵を摂取することで、筋肉の病気を防ぐ可能性があるとされています。特に、サルコペニア(筋肉量の減少)を予防する効果が期待されています。
  5. ダイエットに役立つ: 卵は高タンパク食品であり、満腹感が長時間続くため、カロリー摂取を抑制する効果があります。
  6. 心臓病や脳卒中のリスクを減少させる: 卵に含まれる栄養素が心臓病や脳卒中のリスクを減少させる可能性があるとされています。特にオメガ3脂肪酸が豊富な卵は心血管の健康に有益です。
  7. 免疫系をサポート: 卵には必須栄養素や生理活性物質、高品質のタンパク質が含まれており、免疫系を調整し抗炎症作用をもたらす可能性があります。
  8. 栄養価が高い: 卵はビタミンA、葉酸、ビタミンB5、ビタミンB12、リボフラビン、リン、セレンを含む高栄養食品です。ゆで卵1個は約78キロカロリーで、6グラムのタンパク質、5グラムの脂質を含み、ビタミンDE、カルシウム、亜鉛も含まれています。

リスク:

  1. サルモネラ感染: 生卵はサルモネラ菌の感染リスクがあり、特に妊婦には注意が必要です。
  2. 食中毒: 十分に加熱されていない卵を摂取すると食中毒のリスクがあります。
  3. 不健康な食事: 卵を含む料理がバターや脂肪、塩分の多い食材と組み合わされることがあり、不健康な食事になる可能性があります。
  4. 卵アレルギー: 卵アレルギーは特に子供に多く見られます。アレルギーのある場合は、卵の摂取を避けることが安全です。

これらの利点とリスクは、卵を食事に取り入れる際の考慮事項となります。健康状態や個々の体質に合わせて、適切な量を摂取することが重要です。

清澤の脚注:

HDLコレステロールHigh Density Lipoprotein cholesterol)は、血液中に存在する一種のコレステロールで、いわゆる「善玉コレステロール」とも呼ばれています。以下に詳細を説明します。

  1. コレステロールとは コレステロールは、ヒトの体内に存在する「脂質」の一種です。体内で多くの重要な機能を果たしており、細胞膜の構成要素やホルモン合成の原料として必要不可欠な物質です。血中に溶け込んでいるコレステロールは、主に「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」と「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」の2種類に分類されます。
  2. HDLコレステロールの役割
    • HDLコレステロールは、体内に増え過ぎたコレステロールを回収し、血管壁にたまったコレステロールを取り除いて肝臓へ戻す働きをします。
    • このはたらきにより、「動脈硬化」を抑制する効果が期待できるため、「善玉コレステロール」とも呼ばれています。
  3. 動脈硬化とHDLコレステロール
    • 動脈硬化は、心臓から血液を全身の器官に送る血管「動脈」の壁が本来のしなやかさや弾力性を失い、厚く硬くなってしまった状態のことです。
    • HDLコレステロールは、動脈硬化を進行させる悪玉コレステロールとは反対に、動脈硬化を抑制する効果があります。
  4. 脂質異常症とHDLコレステロール
    • 脂質異常症(高脂血症)が疑われる場合、HDLコレステロールの濃度を血液検査で測定します。
    • HDLコレステロールが高い場合は、善玉コレステロールとして健康的である一方、異常に高い場合は他の病気の可能性があります。

1: 厚生労働省 e-ヘルスネット「コレステロール」

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