同級生の友人で有った高橋明君が、自分で建設したログハウスの屋根から転落して急死したとの知らせを奥様からいただきました。母校医学部脳外科で血管内手術の道を究め、脳硬膜動静脈奇形の治療などにも卓越しておられました。東北大学神経病態制御学分野(血管内外科)教授に就くも、定年まで数年を残して退官し(東北大学名誉教授)、洗足学園音楽大学に入学しなおすという思い切った舵を切る道を歩んだ君でした。東京地区の同級会を音楽大学の近くで設定し、その前には参加者に音楽大学構内に私たち同級生を案内してくれたりもされました。ほかの時の同級会には一度ならず大きなチェロを持ち込んで同級生と弦楽4重奏の演奏を聞かせてくれたりもしました。中でもこの「カザルス:鳥の歌」を聞かせてくれたのを思い出します。人に少しでも演奏を聞いてもらいたいという事でしたから、南砂町で当時私が運営していた医院にお招きして、土曜の診療終了後に2時間ほどの独演会を医院の職員を相手にバックヤードで行っていただいたのも懐かしい思い出です。独演会の日には、お誘いした夕飯も断って自分で運転して次の予定地に向かって走り去って行ったことも思い出します。この鳥の歌を聴きながら、彼の冥福をお祈りいたします。
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