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[No.3915] 自由が丘でランチ「元祖 中華つけ麺 大王 総本店」を訪ねて

自由が丘「つけ麺大王 全国総本店」を訪ねて

自由が丘の北口近辺にはラーメン店や町中華がひしめいていますが、その多くは全国チェーンゆえ、院長ブログで紹介するには“わざわざ訪れたい”とは思えない存在が少なくありません。そんな中、「つけ麺大王 全国総本店」という、ありそうで味のある屋号に「総本店」の文字が光り、思わず暖簾をくぐりました。


出自と開業の歴史

「つけ麺」という名を初めて使ったのはここ、「元祖中華つけ麺大王」です。1972年に荻窪で試験的に創業した後、2年ほどで閉店。得たノウハウをもとに、1974年に自由が丘で正式に「総本店」を開業しました

その後、1970年代後半のつけ麺ブームとともに、1日1店舗ペースで都内にフランチャイズ展開が進み、最盛期は約80店舗にまで広がりました。しかし時代の流れと共に縮小し、現在では自由が丘のこの“総本店”が唯一の直営店として残っています。


場所と店内の佇まい

自由が丘駅北口から徒歩数分。つきじ喜世村すしざんまいや吉野家の近くにあり、黄色い看板がひときわ目立ちます。店内はL字型カウンターが10席ほどで、厨房の手際の良さが目に飛び込んできます。営業時間は夕方から夜遅くまでで、まさに“深夜の駆け込み寺”的存在です。


料理の魅力と手際の良さ

先客は4名で、そのうち3人連れの方がそれぞれ別メニューを注文していました。店主は餃子3人分をまとめて焼きつつ、3種類のラーメンを同時に手際よく作り、ほぼ同時に提供。この“ワンオペの匠技”には思わず見惚れてしまいました。


今の得意料理と価格帯

現在、「総本店」ではつけ麺だけでなく、ラーメンや炒飯、炒め物、餃子など、“町中華”としてのメニューが豊富です。目安として――

  • 醤油ラーメン:650円

  • 味噌ラーメン:750円

  • 塩ラーメン:650円

  • 看板のつけ麺:800円

  • チャーハン:750円

  • ハンチャーハン+ミニラーメン(セット):900円

  • 野菜炒め:700円

  • 肉ニラ炒め:800円

  • 回鍋肉:850円

  • 焼き餃子(6個):450円、ハーフ(3個):昼200円/夜250円

味は素朴ながら飽きの来ない懐かしさ。ボリュームも十分なうえ、少なめサイズは割引になるサービスもあり、女性や少食の方にも配慮されています。


印象に残ったエピソード

私が訪れた際、3人が別々のラーメンを頼んでいる様子に、職人の手際よさの妙を感じました。餃子が先に出され、続いて3種のラーメン(マーボーラーメン、焼き肉ラーメンなど)がほぼ同時に供されるその一連の流れは、まさに昭和の“町中華のプロ”です。


総まとめ

自由が丘「つけ麺大王 全国総本店」は、1974年創業の元祖つけ麺屋として、かつてのチェーン全盛期を知る者にとって、歴史と郷愁を今に伝える貴重な存在です。揺るぎない“昭和の手作り感”と、手際の良さ、町中華の懐深さを感じさせる味と価格。自由が丘で見つけた、まさに“普通の店に見えて、実は歴史ある総本店”。院長ブログにふさわしい一軒です。

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