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[No.530] 松本清張の眼の壁の映画を見ました。

松本清張の小説「眼の壁」が再映像化されるそうです。戦後の社会が不安定な時期を舞台にした詐欺事件を扱った物語です。今日は古い映画をアマゾンで購入し、見ました。高木彬光の「白昼の死角」を思わせる経済犯の物語には興味を惹かれます。最後に主犯が薬液に飛び込んで死ぬという場面があり、皮革をなめす硫酸だったという設定でした。そこを調べてみました。

壁の眼に関連しそうな文章:右翼。この怪物のような壁に突き当たって、竜雄は呆然とした眼の表情になっていた。単純なパクリ詐欺ではなかった。この詐欺には奥行きがあった。にわかに、それは層々とした積み重ねを持って竜雄に感じられた右翼という途方もない暴力体の組織がはい出している。ーーー深入りしたら危ない。行動を放擲しようかと考えた。

 

「鞣す」とは

「鞣し皮」の「鞣す(なめす)」とは:動物の皮は、柔軟性に富み非常に丈夫ですがそのまま使用するとすぐに腐敗したり、乾燥すると硬くなり柔軟性がなくなります。樹液や薬品を使ってこの欠点を取り除く方法を「鞣し」と言う。鞣していない状態を「皮」と呼び、鞣したものを「革」と区別する。

「鞣し」の種類:植物タンニン鞣し、クロム鞣し、混合鞣し。

タンニン鞣し:南アフリカ産のミモザから抽出したワットルエキスなど。鞣された革は、伸縮性が小さく、堅牢なのでケース、鞄、靴底など立体化する革製品に適す。

クロム鞣し:金属鞣しの一つで鞣し剤に塩基性硫酸クロム塩を使用。この方法が最も多く用いられている。特性は、柔軟性があり伸びが大きく弾力があります。靴の甲革、袋物、服飾用など利用範囲が広い。吸湿性も大きい。(強酸の硫酸ではない!)

混合鞣し(コンビネーション鞣し):タンニン鞣し、クロム鞣しの特長を組みあわせた方法。セーム革の製造に使用される。

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