清澤のコメント:先週、日本民芸館に行き河井寛次郎の作品を何点か見た。その昔、日経の私の履歴書だったかに河井寛次郎の嫁取りの話があったと思う。他人の荷車を押してあげた女学生を見初めて親に掛け合って嫁に迎えたといった話だったと思う。あいにく、その記事は見つけられなかったが、1920年、30歳の時、宮大工の娘 三上つねさんと結婚とあった。その河井寛次郎の記事がネットに出ていた。「眼で聴き、耳で視る-中村裕太が手さぐる河井寬次郎」という記事だが、記事の中の三色打薬陶彫で調べたら、次の動画が出てきた。中村裕太氏のナレーションであった。引用しておこう。
https://www.momak.go.jp/senses/abc/kanjiro/work/work01/
展覧会 眼で聴き、耳で視る-中村裕太が手さぐる河井寬次郎 五感に尋ねる「?」の旅
博物館、美術館が視覚による鑑賞ばかりを無自覚に前提としてきたことを反省し、より開かれた鑑賞の可能性を考える試みが静かに広がっている。京都国立近代美術館が現代美術作家の中村裕太と協働して取り組んだ本展もそのひとつ。展覧会の主役は河井寛次郎の「三色打薬(さんしきうちぐすり)陶彫」(1962年)。左手の人さし指の先端に丸い球が乗っている、そんな陶彫の作品である。この一点を前に生じた「なんで人さし指の上に玉を乗せたんですか?」という疑問を出発点に、中村はさまざまの資料を渉猟し、河井〓次郎という作家に迫る。その過程で生まれる仕掛けが中村の作品となる。
中村の探求は、河井が枕元に置いていたというラジオ、日記にはさまれていた新聞記事のスクラップ、大きな数珠のような手すりへと行き当たる。いずれも河井の「暮らしぶり」をうかがわせる品々だ。眼と耳と手を刺激したはずのこれら証拠物品は、さらなる「なんで?」を招き寄せる。ーーーー
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