列車内で嘔吐した中学生に遭遇
床の中央で嘔吐した中学生はいかにも気の毒でした。ビニール袋やティッシュペーパーを渡してくださる親切な方もおいででした。先ずは通学途中の患者に声をかけてホームに降ろして、駅員に状況を連絡しましたが、、。
季節からすれば、夏の今は細菌性胃腸炎が多く、ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎は冬に多いもののようです。汚い吐瀉物で別の乗客の靴や衣服が汚染するという問題もありますが、万一の感染性の嘔吐による場合を考えての感染予防が重要かと思います。
公共交通機関での吐瀉物処理規約はどうなっているのでしょうか?駅のホームではおがくずで吐瀉物を回収した後を見かけることがありますね。医院でも、風邪を引いた小児が待合室で嘔吐する場面に出くわすことがありました。吐瀉物の処理キットの用意はしておくことにしましょう。
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Q and A:ある鉄道会社の運転士です。弊社の場合、嘔吐物(以下汚物)を乗務員が発見した場合、 ①総合指令所に報告。 ②総合指令所より、途中駅での車内清掃手配完了の旨の報告を受ける。 ③駅係員による車内清掃。となります。 乗務員は、汚物に『オードキエール』という粉末状のものをかけ、駅係員が清掃をしやすいようにします。また、その粉をかける暇が無かった時は、駅係員がおがくずを撒いて清掃を行います。 シート汚損の際は『簡易シート』と呼ばれる布を装着します。場合によっては、シートを裏返しにしてしまう事もあります。
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2019.07.06 ノロウイルスなど感染症予防について:
参考:https://www.kenei-pharm.com/general/learn/norovirus/4855/
ノロウイルスは空気感染する? その原因と予防策について
さまざまな経路から感染する恐れのあるノロウイルス。主に感染者との接触や汚染された食品の飲食による感染が知られていますが、実は“空気”を介して感染するケースもあります。
ノロウイルスの感染経路とは
ノロウイルスの主な感染経路は次の4つです。一般的には、経口感染や接触感染が多いといわれていますが、飛沫や空気を介して感染する可能性もあるので注意しましょう。
- 経口感染(食中毒)
ノロウイルスに汚染された食べ物を口にすることで感染するケースです。最も普遍的。
- 接触感染
ノロウイルスに汚染された物に触れることによって手指に付着したウイルスが、何らかの拍子に体内に侵入して感染するケースです。感染者が排便後に十分な手洗いをせずに触れたドアノブなどを介して感染する可能性も。
- 飛沫感染
感染者の嘔吐物が床などに飛び散った際、その飛沫を吸い込むことで感染するケースです。便や嘔吐物を始末している最中にも飛沫は発生するので、注意が必要です。
- 空気感染
感染者の便や嘔吐物が乾燥することでノロウイルスを含んだ埃となって舞い上がり、それを周囲の人が吸い込んでしてしまうことで感染するケースです。埃が周辺に散らばることによってウイルスが広がっていく。
ノロウイルスの空気感染について
空気感染と聞くと、感染者と同じ空間にいるだけで感染するのではないかと心配する人がいるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。どのような状態の時に空気感染するリスクがあるのか。
空気感染のリスクが高くなる原因
便や嘔吐物の飛沫は水分を多く含んでおり粒子が大きいため、空中を長く漂うことはできませんが、乾燥すると埃となって空気中を浮遊できるようになります。このウイルスを含んだ埃が空気感染の主な原因です。
このような埃は、時間が経って乾燥してしまった嘔吐物などを掃除する際に舞い上がります。また、速やかに掃除を済ませていても、適切に処理ができていなければ、拭き残しが乾燥して固まり、その上を人が歩いた時に埃として舞い上がってしまう可能性もあります。このように、便や嘔吐物の処理の甘さや遅れが、空気感染のリスクを高めてしまうのです。
また、このウイルスを含んだ埃は長時間浮遊し続けるので、窓を閉め切った状態にしておくと部屋の中に停滞し続けます。そして風に乗って広がるため、エアコンや扇風機を使用すると感染を拡大させる危険もあります。
空気感染した際のノロウイルスの生存期間
嘔吐や下痢といったノロウイルスの感染症状が治まった後も、大人の場合、1週間程度は便の中にノロウイルスが含まれます。また子どもの場合は、1ヶ月以上ウイルスが便に含まれ続けるケースもあるようです。
ノロウイルスの空気感染を予防するには
空気感染の予防方法とは
ノロウイルスの空気感染を避けるためには、感染者の便や嘔吐物が乾燥して空気中へ舞い上がる前に速やかに処理を済ませることが重要です。また、汚物の拭き残しがないように、確実に処理をしなければいけません。
さらに、汚物の処理が終わった後には、部屋の換気も必ず行うようにしましょう。ウイルスを含んだ埃は空気中に長い間停滞するので、換気によって屋外に出し、新鮮な空気を室内に取り入れることで感染のリスクを下げることができます。
空気感染を防ぐための適切な処理方法
<嘔吐物や便の処理>
床やベッドに着いた感染者の便や嘔吐物を処理する際は、使い捨てのエプロンやマスク、手袋を着用し、足にもビニール袋を履くなどして、汚物が体に付着しないように準備してください。そして、家庭用の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む)を希釈した液を染み込ませたペーパータオルを使って、外側から中心に向けて静かに汚物を拭き取ります。まずは高濃度希釈液で拭き取ります。高濃度希釈液は、塩素濃度が5%程度の漂白剤であれば水で50倍、1%程度であれば10倍に薄めて作ってください。
そうして汚物が拭き取れたら、さらに低濃度の希釈水で浸すように拭いて消毒します。この希釈液は、塩素濃度が5%程度の漂白剤であれば水で250倍、1%程度であれば50倍に薄めて作ります。消毒が完了したら、身に付けていたエプロンや汚物を拭いたペーパータオルなどを二重にしたポリ袋に入れ、各自治体のルールに従って処理しましょう。
<まとめ>
“空気感染”と聞くと広範囲にいる大勢の人に感染するイメージを持ってしまいがちですが、ノロウイルスの空気感染の場合は、埃を吸引することが原因で起こるため、その元となる汚物を適切に処理していれば防ぐことが可能です。今回紹介した方法を参考に、空気感染の予防を心がけてください。
高速バスでの対処法の記載:
バスで乗客が嘔吐してしまったときの対処のポイントを3つ。
- 嘔吐物にタオルや雑巾をかける
床や座席に嘔吐してしまった場合、臭いや汚れの拡散を防ぐために、上からタオルや雑巾をかけます。
高速道路走行中は、バスの運転手自らが動くことはできませんので、できれば他の乗客の手助けを借りるのが理想です。
難しければ、あわてずに最寄りのSAまでバスを走らせ、停車してから対処します。
- 嘔吐物処理キットを使用する
嘔吐物処理キットとは、嘔吐物を適切かつスピーディに処理するためのアイテムをひとまとめにしたキットのことです。
処理する人が着用するマスクやグローブ、靴カバー、ビニールエプロンのほか、嘔吐物を固めて処理しやすくする嘔吐物凝固剤や、現場を除菌・消臭するための消毒剤などが同梱されており、短時間で適切に嘔吐物を処理できます。
高速バスは他のバスと異なり、乗客が酔ったからといって簡単に停車できませんので、万一のときに備えて嘔吐物処理キットを車内に常備しておくことをおすすめします。
- 処理後、ビニールシートなどでカバーする
座席シートに嘔吐してしまった場合、クリーニングしないと汚れや臭いを完全に除去するのは困難です。
床の場合、嘔吐物処理キットを使用すれば汚れや臭いはほぼなくなりますが、心理的な抵抗が強いので、クリーニングするまではビニールシートなどで覆っておきましょう。mono67349853-170731-02.jpg 診療所では、このあたりのキットの用意が必要かもしれません。
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