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[No.887] 視線入力でドローンを飛ばす:記事紹介

眼科医清澤のコメント:インクルーシブ(inclusive):性別や年齢、障害の有無などが異なる、さまざまな人がありのままで参画できる新たな街づくりや、商品・サービスの開発が注目されている。視線入力でドローンを飛ばす:今年5月、筋ジストロフィー患者の梶山紘平さん(37)による「視線入力でドローンを飛ばす」テストフライトが、公開されたという。プロジェクトは2024年を目標に、視線入力によるドローンを用いることによって、障害のある人が地方や離島などでニーズがある物資運搬やインフラ点検などを遠隔操作できるよう、法制度改正の提案も含めて進める。テストフライトでは、初めて視線入力だけでドローンを係留飛行させ、回旋などの動きも試したとのこと:

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実態調査で判明「筋ジス病棟」の看過できない現状 生理中の排泄介助に男性、排便後2時間放置(記事抄出採録:https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20220906-00613518-toyo-column)

東洋経済オンライン

■視線入力でドローンを飛ばす

 今年5月、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク・神奈川県藤沢市)で、筋ジストロフィー患者の梶山紘平さん(37)による「視線入力でドローンを飛ばす」テストフライトが、メディアとドローン関係者に公開された。

 共催のテクノツール(代表取締役・島田真太郎)は身体障害のある人がパソコンやスマートフォンなどへ入力操作するときの支援機器を企画・開発・販売する会社。もう1つのシアン(代表取締役CEO・岩井隆浩)は障害者や高齢者向けのドローンによるバーチャルツアーを開発・提供する会社で、両社と梶山さん、関係者がプロジェクトに取り組む。

 プロジェクトは2024年を目標に、視線入力によるドローンを用いることによって、障害のある人が地方や離島などでニーズがある物資運搬やインフラ点検などを遠隔操作できるよう、法制度改正の提案も含めて進める。テストフライトでは、初めて視線入力だけでドローンを係留飛行させ、回旋などの動きも試した。

 ドローンを操縦した梶山さんは3歳のとき、筋ジストロフィー(デュシェンヌ型)と診断され、小学3年生から車いすで生活している。

 テストフライトでは記者から「ドローンを操縦して、どんなことをしてみたいか」と質問され、「人手不足の地域で、重機を動かして雪かきをしてみたい」と答えた。その理由について、「歩けていたときのことは全然覚えていないので、体を動かすことには憧れる。だから、テクノロジーを使って体を動かす仕事をしてみたい」と、後日の取材で話した。

 梶山さんは生活のすべてで介助が必要なため、25歳から「重度訪問介護(24時間連続)」を受けながら、一人暮らしをしている。一人暮らしを決意した理由は、母親が入院することになったからだった。生活上の制限の多い施設に入所したくない一心で、大きな不安を抱えながら、実家を出てヘルパーと過ごすことになった。今年で12年目になる。

 地域での一人暮らしで、人生の自由を手に入れた。夜中までオンラインゲームに夢中になったり、オールナイトでテクノ音楽ライブを楽しんだり、飛行機に乗って旅に行ったりもした。しかし、梶山さんのように実家や入所施設、病院を出て、地域で一人暮らしをする重度障害のある人は、ほんの一握りだ。

この記事は更に次の点にも言及している。:
■人生の半分以上を病棟で過ごす人も:筋ジストロフィーや筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの病気で、生活上、つねに介護・介助を必要としている人のなかには、病院の筋ジストロフィー病棟(以下、筋ジス病棟)で長期入院を余儀なくされている人もいる。

■看護師や介護士の顔色を見ながら:生活全体で患者が看護師や介護士の顔色をうかがいながら生活している様子がよくわかる。

「筋ジス病棟は、診療報酬の『障害者施設等入院基本料』の最も手厚い人員基準7(患者)対1(看護職員)ですが、日常的に医療的ケアや介護が必要な患者が多数入院していることから病棟の実態に合っておらず、職員1人当たりの業務負担が大きくなっています。多忙なうえ、業務の効率化が求められるため、安全管理やリスク回避として患者の生活が不適切に制限されています」

■職員も患者も感覚がマヒしている:「筋ジス病棟は、第三者から見ると虐待と思われるような行為や状態に対して、職員も患者も感覚がマヒしている様子が垣間見えます。」

東洋経済オンラインから採録:

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