東京ステーションギャラリーに娘と鉄道150年点を見に行ってきました。展示品目は多く、最初の3階展示室終了時点で廊下の椅子で一休み、また2階の通路の椅子でさらに一休みしました。かばんは入り口のロッカーに預けて正解でした。
九州では炭鉱の生産量が増えるにつれて舟運では運びきれなくなり、鉄道が敷設されました。それに伴って失業していった船頭たちもいたという絵がありました。
駅で共産主義的な演説を行って収監され、獄死した友人を悼む演説中の情景を描いた絵もありました。
踏切番は男性の仕事ですが、休みのない過酷な労働だったそうです。休めませんので、時には家族が国鉄マンに代わって鉄道運行可の白旗を振ることもあったというモノクロ写真がありました。母親の隣に少年が立っていました。
シベリア抑留も、戦後の鉄道の一時代を代表する絵となりました。バイカル湖の風景、東京駅に復員してきた兵隊たちの喜びに満ちた顔の群像写真も印象的でした。
明治初期の鉄道に関連した錦絵も多数展示されていました。文明開化を象徴する色合いでした。
東京駅自体も、日本人の設計で1930年ごろ建築されました。入口と出口が左右に分けられていて、中央に皇族用の玄関が設けられていました。この建物は空襲で焼損し、3階の建物を2階にしつらえ直して長く使われてきましたが、最近になって3階部分と特徴的な屋根および大聖堂のようなドームが再建されました。
この展覧会は予約なしでも入れます。東京駅に行く都合の付く方々にはお勧めしたい展覧会でした。大人1400円、学生1200円(老親割引なし)です。
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