清澤のコメント:ハーバード大学assisutant professor.小児精神科医。コロナワクチンの妊婦投与について賛成意見を持つ。確かに日本で現役卒業時に米国医師免許を取れば24歳でレジデントになれる。臨床医として脳科学的な研究に従事。前頭前野と鬱の相関の原著の抄録も再録。(フラクショナルアニソメトロピア解析はf-MRIではないので別論文があるのか?)
social justice(社会的弱者の尊厳を守る)に関心。米国以上にヨーロッパには「アジア人=馬鹿にしてよい」といった風潮があり、偏見には接したことがある。
自閉症は冷たいお母さんの影響だという偏見があるが、彼女はそれに対抗する。うつ病には遺伝要因が多く関連している。「精神疾患=クレージー」という見方がある。科学を使って家族の負担を軽減したい。
うつ病の遺伝要因を持つ人と持たぬ人の反応が違うことを-MRIで測定する研究をした。うつ病の訴因のある児童は暗い表情の顔写真に対する偏桃体での反応が強い。★
再評価reappreasal:今の感情を自分で再評価し、ポジティブな方向に持ってゆく。ネガティブな感情を引き起こす写真を見せて、悲しみを打ち消す方向に考えを持ってゆくことをさせる。ネガティブな感情を軽減させるのは論理的思考をする前頭前野が働く。脳機能に鬱の特徴があっても訓練で脳をコントロールできる。
(成田悠輔さんが、内田舞さんをこの番組に推薦した。)
脳にはvulnerability(易感受性)の差がある。
子供の行動を「感情、考え、行動」に分離して考えるとよい。忙しくて自分の子供が見せたかった工作作品をその時に見てあげられなかった。子供は怒って、コップの水を絨毯にこぼした。これを、子供は母親が自分を最優先に扱ってないと考えた思考を正しくないと教え、水を撒く行動の間違いを指摘する。感情がどこからきているかを考えさせるとよい。
MGHで妊婦である内田さんがコロナワクチンをなぜ接種したのかという記事の取材を受けた。これが日本でバズった。不安だからといって接種しないことのリスクを論じ、RNAワクチンのメリットを説いた。日本では利害関係を離れて、コロナを論ずることができない。米国の小児でのコロナでの死者は8位。600人に1人が死亡した。その3分の一は基礎疾患のない人だった。
鬱研究:ハーバードと日本の差は共同研究をしやすいことだと。
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★家族性うつ病の小児における大うつ病のリスクと脳の機能的および構造的相関
概要
大うつ病における非定型扁桃体の機能と構造の証拠が増えているにもかかわらず、これらの脳の違いがうつ病の臨床状態または大うつ病の素因となる神経生物学的特性を反映しているかどうかは不明のままです。扁桃体と関連領域の機能と構造を、うつ病の両親の影響を受けていない子供のグループ (リスクのあるグループ) と、大うつ病の病歴のない両親の子供のグループ (対照グループ) で調べました。対照群と比較して、リスクのあるグループは、扁桃体および複数の皮質領域で、無表情写真に対する恐怖への活性化が増加し、前帯状皮質および縁上回で無力な表情の写真に対する幸せ感への活性化が減少したことを示しました。危険にさらされている子供たちは、扁桃体の体積の減少も示しました。危険にさらされている子供たちの否定的な表情への広範な活動亢進と肯定的な表情への活動低下は、大うつ病のリスクには否定的な情報に注意を向けるバイアスが関係しているという行動的証拠と一致しています。リスクのある子供とコントロールの間のこれらの機能的および構造的な脳の違いは、大うつ病のリスクの特徴的な神経生物学的基盤があることを示唆しています.
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