神経眼科医療のブログを発信し、眼瞼痙攣治療に特化した医院を目指します 清澤源弘 (目黒区医師会雑誌に自己紹介を求められました)
清澤眼科を院長として2021年11月1日に開院させていただいた清澤源弘です。
生まれは長野県木曽郡大桑村須原で、育ちは松本市。大学は仙台の東北大学に通いました。初期研修の後、自由が丘からも程近い相模原市の北里大学病院に一年間国内留学し、ドミトリーに住んで全国から神経眼科の手ほどきを求めて集まった同期生達と楽しい時間を過ごしたのは忘れがたい思い出です。私は、その後仙台に戻って、ポジトロン核医学の眼科的応用というテーマを与えられ、放射線科教室で眼窩腫瘍の診断や脳の糖代謝を扱う研究に入りました。海外留学の後、仙台で数年間を過ごし、その後、東京医科歯科大学に移らせていただきました。そんなわけで専門は神経眼科学という領域です。
この分野では眼球運動の異常や、視神経の異常を扱います。そんな中で出会ったのが眼瞼けいれんという不思議な疾患でした。目を開けているのがつらく、目が閉じてしまい、通常の読み書きも歩行もままならなくなるという疾患です。原発性の他、この病気はベンゾジアゼピンなどの依存症にも合併します。
その病態に対しては眼を閉じるのに使う眼輪筋という筋にボトックス(ボツリヌスA毒素)を注射する治療が有効です。御茶ノ水井上眼科病院の若倉雅登名誉院長が中心になって作った眼瞼けいれん・片側顔面けいれん友の会という患者会があります。私もその会の顧問にさせていただき、毎年の例会では新しい治療法などの話をさせていただいています。その関連もあり、私が治療中の眼瞼けいれん患者さんは多いです。
私のもう一つの趣味は、眼科や神経眼科に関連した単語をわかりやすく解説するブログをネット上に書くことです。この医院を開設するまで運営していた江東区南砂町の清澤眼科医院の清澤眼科医院通信は既に13,000項目になりました。11月に新たに始めた自由が丘の清澤眼科通信も、早くも200項目になります。眼科診療の話題、町の情報、社会経済の話題など広い興味の範囲で今後もブログを書くことを続けさせていただくつもりです。 そのあたりの話題から、「みんなの眼科教室、教えて清澤先生」というコラムを断続的に日刊ゲンダイに執筆させていただいています。これはヤフーニュースなどでネット上にも転載されますので、皆様のお目にかかることもあるかもしれません。
70歳を前にしての目黒区医師会での新参者ですが、よろしくお引き立てください。
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