角膜疾患

[No.1842] 点状表層角膜炎とは

点状表層角膜症(SPK: superficial punctate keratitis)は、角膜上皮の表層細胞層から細胞がびまん性あるいは多発性に脱落している状態です。症状は発赤、流涙、羞明、視力のわずかな低下などです。診断はフルオレセイン染色の上で、コバルトブルー光線の細隙灯検査によって行われます。原因としては、外傷(角膜異物、結膜異物、コンタクトレンズ)、紫外線曝露、化学外傷、眼瞼疾患(兎眼、Meige症候群、眼瞼内反、睫毛乱生、アレルギー性結膜疾患など)、マイボーム腺機能不全、結膜疾患(上輪部角結膜炎、結膜弛緩症)、ドライアイなどが挙げられます。

治療については、明らかな原因がある場合ではその原因に対する治療を行い、併せてヒアレインなどの角膜保護点眼薬や眼軟膏点入を行います。重症の場合はテーピング(眼帯)や(兎眼で目が閉じないような場合は)眼瞼縫合を行う場合もあります。

(注:タイゲソン角膜炎という名称も同様の物のようです。)

比較的ありふれた軽微な病変です。早めん点眼をすれば早々に消退が期待できるでしょう。

(1) Superficial Punctate Keratitis – Eye Disorders – MSD Manual …. https://www.msdmanuals.com/en-au/professional/eye-disorders/corneal-disorders/superficial-punctate-keratitis.
(2) 点状表層角膜症の症状や原因、治療方法をご紹介 | Medical DOC. https://medicaldoc.jp/disease/disease_0720/.
(3) Superficial Punctate Keratitis – Eye Disorders – Merck …. https://www.merckmanuals.com/en-ca/professional/eye-disorders/corneal-disorders/superficial-punctate-keratitis.

 

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