先天性緑内障は、生まれつき眼圧が高いことから視力障害をきたすような神経障害が生じる危険性のある状態を指します。先天性緑内障は、両眼性で発症することが多いですが、発症のタイミングや症状の程度には個人差があります。この疾患を簡易的に説明します。
先天性緑内障の原因は、眼圧の調節に重要な隅角と呼ばれる部位が先天的に未発達であることから発症に至ります。先天的な形成異常に伴って緑内障が引き起こされる可能性のある先天性の全身性疾患としては、スタージーウェーバー症候群や神経線維腫症Ⅰ型、ホモシスチン尿症などの代謝疾患、先天風疹症候群なども挙げられます。先天緑内障による症状は、出生後や乳幼児になってから確認されます。新生児の眼球は柔らいため、緑内障によって眼圧が高くなることから角膜の直径も大きくなります。先天緑内障による症状としては、黒目の部分が大きく見える、涙が多い、光をまぶしがる、黒目の部分が白く濁るなどが挙げられます。先天緑内障では、隅角や眼圧の状態を評価することが重要となります。これらを評価することを目的として、眼圧検査や隅角検査が行われます。また、視神経への影響を評価することを目的として、眼底検査も行われます。先天緑内障は、放置することで失明のリスクがあるため、診断がつき次第治療介入を行います。具体的には、隅角の発達が未熟で眼圧が上昇しているため、眼圧低下を促すための手術が検討されます。また、必要に応じて、薬物や眼鏡使用も併用します。Wikipedia
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