小児の眼科疾患

[No.2729] 2歳の小児の内反症についてその症状、診断、そして治療法

2歳の小児の内反症についてその症状、診断、そして治療法を説明します。なお、初診の本日は屈折異常と眼位異状は有りませんでした。

内反症についての説明

内反症とは

内反症は、まぶたの縁が内側に巻き込まれる状態のことです。この状態では、まつげやまぶたの皮膚が眼球に触れてしまい、子供の目に刺激や不快感を引き起こします。まれに、角膜(目の表面)に傷がつくこともあります。

症状

内反症の症状としては以下のものがあります:

  • 目の不快感や異物感
  • 涙がよく出る
  • 目が赤くなる
  • 目をこすることが多い
  • まぶたの縁が内側に巻き込まれているのが見える

診断

内反症の診断は、視診で行います。眼科医が目の状態を直接観察し、まぶたの位置や角膜の健康状態を確認します。今回は、屈折異常や眼位異常がないことが確認できています。

治療法

2歳の小児の場合、内反症の治療法として以下の選択肢があります:

  1. 経過観察
    • 軽度の場合、成長とともに自然に改善することが多いため、定期的な観察を行います。
  2. 一時的な対策
    • 人工涙液を使用して目の潤いを保ち、刺激を軽減します。
    • テープを使って、まぶたを外側に引っ張る方法もあります。
  3. 外科的治療
    • 重度の場合、まぶたの位置を修正するための手術が必要になることがありますが、この年齢ではそれが必要な例は稀です。

予後

ほとんどのケースでは、成長とともに自然に改善しますが、症状が重い場合や改善が見られない場合は、再度受診し適切な治療を検討します。

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