清澤のコメント:眼底写真はありませんが、乳児が低い高さから転落しても、乳児虐待の揺さぶられっ子症候群で報告されているような硬膜下出血を伴う広範な眼底出血が見られることがあるという新しい症例報告があります。脳外科の藤原一枝先生から連絡をいただきました。
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(防犯カメラに映ったベッドから仰向けに後方に転落する子供)
原文;2024 Brook c, Squier W, Mack J, Clin Case Rep 12; e9105 (1).pdf
(カルテの文字は英語ではなくよみとれません)
症例報告
8か月の乳児が26cmの高さから落下し、硬膜下出血と広範囲の網膜出血を起こした様子がビデオに記録されています。この事例はラ・ラグーナ大学のサンチェス氏らによって報告されており、スペインを含む他の医師にも確認されています。
乳児の網膜出血 (RH) は、虐待による頭部外傷と関連付けられており、数え切れないほど多く発生していますが、短時間の転倒でも発生することがあります。この事例では、8か月の男児が26 cmの高さから後方に転倒し、臀部から着地し、ビニール製の床に後頭部をぶつけました。転倒の様子はビデオに録画されていました。両眼の眼内出血は数え切れないほど広範囲にわたり、急性硬膜下出血も認められました。低い高さから落ちた際に、虐待による頭部外傷によく伴う広範囲の右眼内出血を引き起こす可能性があります。
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