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[No.3749] 熱中症?と思ったら実はコロナも:再び警戒すべき感染の波と院内での対策

熱中症?と思ったら実はコロナも:再び警戒すべき感染の波と院内での対策

(2025年7月)

先日、数年ぶりに開催された目黒区医師会館での納涼会に参加してきました。多くの医師が顔を合わせ、日頃の診療現場で感じている課題について率直に語り合う良い機会となりました。そのなかでとくに印象深かったのは、目黒区内のいくつかの大規模病院が深刻な経営赤字に直面しているという報告と、もうひとつ――新型コロナウイルス感染症の再拡大でした。

特にここ数週間、熱中症と見られて救急搬送された高齢者の中に、実際には新型コロナウイルス感染者だったケースが複数報告されているとのことです。近隣の病院でも、10人以上の重症コロナ患者が入院治療中という情報も聞かれ、医療現場では再び緊張感が高まっています。


高齢者を中心に、再び増えるコロナ重症例

厚生労働省によると、新型コロナは5類感染症に移行して以降も、季節性インフルエンザ同様に波を描くように増減を繰り返しており、特に高齢者では感染による重症化が依然として深刻です。熱中症と重なるこの季節では、脱水症状や倦怠感がコロナの症状と区別しにくく、診断が遅れることもあります。

また、冷房の効いた密閉空間での長時間滞在、冷却避難所(クーリングシェルター)での集団避難などが、新たな感染クラスターの温床になる恐れもあります。


眼科受診の際に気をつけてほしいこと

当院では高齢者の方の受診が多いため、感染予防対策を引き続き強化しております。患者さんにも以下のご協力をお願いしております。

受診前の自己チェック

  • 発熱、喉の痛み、咳、倦怠感がある場合は、来院前にご連絡を

  • ご家族に同様の症状がある場合も、ご配慮をお願いします

院内での感染対策

  • 入室時の手指消毒とマスク着用(不織布推奨)

  • 院内換気と空気清浄機の稼働を継続中

  • 混雑緩和のため予約制を強化、付き添い人数の制限を推奨


院長より皆さまへのお願い

新型コロナウイルス感染症は「終わった話」ではありません。特にこの夏のように、暑さと感染が重なる季節は、高齢者にとって非常にリスクが高くなります。どうか、「熱中症だと思ったらコロナだった」という状況に陥らないよう、日頃からの体調管理と感染対策の継続をお願いいたします。

医療機関としても、日常の診療の質を維持しつつ、患者様・ご家族・スタッフ全員の安全を第一に行動しております。皆様のご理解とご協力を、改めて心よりお願い申し上げます。


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