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[No.1149] アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは

先日ACPを論じた記事を紹介しましたが、再び日本医師会雑誌にもこのアドバンス・ケア・プランニング(ACP)が取り上げられていました。このACPについては、終末期の心蘇生をしない指示(DNAR)を患者から取得するのが目的であるというような誤解が広がるなどの弊害も見られるのだそうです。

踊り場に立つACP(Advance Care Planning),いま何が求められるのか

超高齢者社会となり、複数の慢性疾患を併せ持つ高齢者が増え、「治療師支える医療」への転換が進められている。このような状況の中、本人の意向を反映した医療の実践のためアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の活動が注目される。日本医師会もその普及に歩みだした。しかし、ACPについては、終末期の新蘇生をしない指示(DNAR)を患者から取得するのが目的であるという誤解が広がるなども見られる。

ACPとは:Sudoreらの定義「ACPは従来の医療に関しての個人の価値観、腎性の目標、治療選考を理解し、共有することで、楚辺手の年齢層・健康ステージの成人を支えるプロセス。」である。

ACPのプロセス:

1,話し合いの導入と情報提供

2,話し合いを促進・深化

3,話し合いの内容記録

4,記録内容の振り返りと書き換え、周知

5,本人の希望を実際の医療に反映する

■ ACPのプロセスを支える意思決定支援技能:判断能力の低下に備えて、事前に本人の意向を残してゆこうとする戦略的活動。下支えする意思決定支援技能の理解拾得が不可欠。意思決定支援に次のシェアド・ディシジョン・メイキングを活用する。

■ SDMのプロセス:SDMは次表の9ステップで構成されるプロセス。医師と患者側の双方向の情報交換により、一緒に決めるプロセス。

表2:SDMの9ステップ(意思決定支援技能)

1,意思決定の必要性を協議

2,意思決定の過程において両者が対等のパートナーだと認識

3,可能なすべての選択肢を平等に情報提供

4,選択肢のメリット・デメリット情報を交換

5,専門職が患者の理解と期待を吟味する

6,患者の価値観・意向・希望を確認

7,選択と意思決定に向けて話し合う

8,意思決定を共有する

9,フォローアップ

■ SDMの評価指導:SDMの評価指標は、各国語に翻訳され、実践・研究に利用されている。(SDM-Q-9)

■ 終わりに:事前指示書等の書式にこだわることなく、患者・石間の人間関係、信頼関係を深めることが本来のACP活動の中心。透析や、認知症に関する複数のガイドラインでSDMの考え方が採用されている。SDMの評価指標が、核国で利用されている。

 

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