「殺菌消毒用点眼薬 サンヨード OTCで9月に発売」を参天製薬の担当者が知らせてくれました。
医療現場において、医療用医薬品「PA・ヨード点眼・洗眼液」は抗ウイルス作用、殺菌作用が期待できる洗眼殺菌剤として、広く利用されています。PA・ヨード点眼・洗眼液はその希釈方法と希釈後の製剤の安定性からの観点から、患者さんが自宅で点眼できる製剤ではないため、日本眼感染症学会より参天製薬株式会社に、患者さんが自身で希釈、点眼可能となるようなヨウ素を主成分とする新たな製剤の開発要請がありました。自宅で点眼できるヨウ素を主成分とする新たな製剤を開発することは、QOL向上においても有益であると考えられます。
パンフレットのドクターコメントで京都府立医大外園千恵教授もこの製剤の開発を説明しておいでです。抗菌薬や抗ウイルス薬は、常に耐性化の問題を考えねばならない。一方ヨード剤は病原微生物の表面蛋白を変性失活させるので、選択性がなく耐性化の問題もない。従来の「PA・ヨード点眼・洗眼液」は安定性の問題から患者さんが自ら希釈点眼ができませんでした。OTC(一般用医薬品)ではありますが、その点を解決するのがこの点眼薬だという事のようです。
なおこの製剤は、薬局で薬剤士先生が対面で販売する必要があり、診療機関では販売ができず、また広告もできないという事なのだそうです。(当医院では指導処方箋を用意してお渡しする予定です。)なお、冷所品です。
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