強度近視があってコンタクトレンズを使っている患者さんに注意してもらうべき病名には、飛蚊症、緑内障、白内障、網膜剥離、黄斑変性などがあります。
- 飛蚊症(ひぶんしょう)は、眼球の硝子体(しょうしたい)が濁ることによって視界に蚊が飛んでいるような影が見える現象です。特に明るい場所で視界に蚊のような影が浮遊し、視界をずらしても影が少し遅れてついてきて、まばたきをしても消えません1。
- 緑内障は網膜神経節細胞が死滅する進行性の病気であり、特徴的な視神経の変形と視野異常(視野欠損)を呈する。一度喪失した視野は回復させることが出来ないため、失明の原因になりうる2。
- 白内障とは、目の中でカメラのレンズの役割をしている水晶体(すいしょうたい)という部位が濁ってしまう状態のことです。水晶体が濁ってしまうと、視界がぼやける、かすむ、二重に見える、まぶしさを感じるといった症状が起こり、徐々に視力が低下してしまいます3。
- 網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜が剥がれて、視力が低下する病気です。加齢や糖尿病網膜症などの一部の病気や、頭部・眼球への物理的ショックが原因で起こります4。
- 黄斑変性は、目の「網膜」という、カメラのフイルムに当たる部分の中心に、加齢に伴って異常が起こることで、視力が低下してしまう病気です。欧米における成人の失明原因の第1位が加齢黄斑変性です5。
これらの病気はそれぞれ異なる原因や治療法があります。定期的な眼科検診を受けて早期発見・早期治療することが大切です。ご不明な点や心配事があればお気軽にご相談ください。
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